Money Forward Developers Blog

株式会社マネーフォワード公式開発者向けブログです。技術や開発手法、イベント登壇などを発信します。サービスに関するご質問は、各サービス窓口までご連絡ください。

20230215130734

CloudNative Days Winter 2024 運営対応記

この記事は、Money Forward Engineers Advent Calendar 2024 12月13日の投稿です 🎄


こんにちは。 M-Yamashita です。

今回の記事はCloudNative Days Winter 2024の運営対応記です。CloudNative Daysはコミュニティ、企業、技術者が一堂に会し、クラウドネイティブムーブメントを牽引することを目的としたテックカンファレンスです。
私はこのCloudNative Daysに2024年の1月から運営メンバーとして関わってきましたので、このカンファレンスでどのような活動をしてきたのかを紹介します。

余談: 記事の執筆完了が12月の初めごろになりそうだったので、せっかくなのでアドベントカレンダーに投稿することにしました。それでは記事をどうぞ。

CloudNative Days Winter 2024とは?

CloudNative Days Winter 2024(以降、CNDW2024)は、11月28日と29日の2日間にわたって有明セントラルタワー ホール&カンファレンスで開催されました。

event.cloudnativedays.jp

このカンファレンスではクラウドネイティブ技術を活用した事例や、セキュリティ、生成AI、Kubernetesの最新技術に関する話など参加者の興味を引く多種多様なセッションが行われました。また現地の参加者に対してセッション以外でも楽しんでもらえるように、多くのスポンサーブースを設置したり、会場企画として開催されたゆるカフェコーナーやディスカッション、雑談ブース、LTコーナーを設置したりしていました。こちらも参加者にとってとても盛り上がるコンテンツとなりました。

CNDW2024で何をしていたのか?

このような大規模イベントを開催するためには、多くの運営メンバーが関わってそれぞれの役割を担う必要があります。今回のカンファレンスでは、運営メンバーはチームごとに分かれ、さらにチーム内で企画ごとに担当を決めて活動する方針となりました。

私は前回のカンファレンスであるCloudNative Days Summer 2024(以降、CNDS2024)でも運営として関わっており、シールを使ったアンケートボードの作成を担当していた経験がありました。そのため今回も同じような役割があると聞き、前回の経験が活かせると思ってその担当になりました。さらにそのアンケートボードの作成だけにとどまらず、アンケートボードに関連したホワイトボード上のディスカッションテーマの検討や雑談ブースの検討も担当しました。なお、この対応は私だけでなくもう一人の運営メンバーと共同で行っています。
それでは、ここに挙げた各担当の対応内容についてそれぞれの詳細を記載します。

アンケートボードとは?

わかりやすい例として、RubyKaigiで毎回展示されているrubyists.mapがあります。

このアンケートボードは、掲載されたテーマに対しシールを貼るだけという企画のため手軽に参加できる特徴があります。この手軽さが非常に良いと考え、私は前回のCNDS2024でこのアンケートボードを導入しました。さらに別のテーマで作ったアンケートボードも掲載したところ、シールがたくさん貼られ大好評でした。
この結果からCloudNative Daysでもアンケートボードは有効だと考え、今回のCNDW2024でも導入することを決定しました。なお、今回のボードのテーマを考えるにあたっては以下の点を考慮しました。

  • シールだけでサッと貼れるようなテーマであること
  • 他の参加者や会社に対して聞きづらい・聞くタイミングがないが気になるようなこと
  • アンケートボードを通じて意見が交わされ交流が促進されること

これらの点をベースにしたうえで、クラウドネイティブなカンファレンスとマッチするテーマを案出し議論した結果、以下のテーマを採用しました。

今回も前回同様、アンケートボードはシールが多く貼られ好評のようでした。一方で課題も見つかりました。いくつかあるのですがそのうちの1つとして、「会社」や「サービス」で動くpod数がパッと出てこない点です。実際に私も試しで貼ろうとしたところ、「あれ、どのくらいだっけ」と固まってしまいました。作っている時は「他の会社のpod数はなかなか出てこないし、これは良さそうだな」と思っていたのですが、実際に目にすると貼る前にコードを見たいなと思うことがありました。他の参加者も同じようなことを感じたかもしれません。ここは次に作成するときの改善ポイントとして活かそうと思います。

ディスカッションボードとは?

CloudNative Daysではホワイトボードを使ったディスカッションや意見交換が盛んです。ホワイトボードにあらかじめテーマを書いておくことで、参加者が自由に書き込んだり他の参加者が話題にしたりすることが期待できるコンテンツです。
このディスカッションテーマを考えるにあたり、書いた人や見ている人にとって話題が膨らみ、色んな視点から活発な意見が交わされるための設計を考えました。また今回は2日間あるので、参加者にテーマの新鮮味を感じてもらうために、不定期にテーマが変わっていくことも面白そうだと考えました。そのため事前に運営側でディスカッションテーマを大量にストックしておき、そのストックから一部のテーマをホワイトボードに記載しました。
ホワイトボードに書いたテーマ例は以下の通りです。

  • クラウドネイティブ学習で困ったこと
  • あなたの会社の課題を教えて
  • クラウドネイティブのはじめの一歩。どう始める?
  • ここが好きだよKubernetes/ここが辛いよKubernetes

またテーマ検討時、運営メンバーとの議論で、「参加者のなかには、書く自信はないが共感する・気になるという人もいるだろう」という意見が挙がりました。その人たちが一緒になってディスカッションに参加できるようにするにはどうしたらいいかと考えた結果、「そうだ、絵文字だ!」という結論に至りました。
Slackを例にとると、気になるメッセージを見かけた時にさっと絵文字を押すことで共感を示すことができます。この手軽さを導入しようと意見がまとまり絵文字導入決定。ですが、絵文字をどれにするかという問題がありました。絵文字の用意は初の試みなので、開発者にとって馴染みの絵文字が良さそうと思っていました。馴染みのある絵文字といえば・・・そう!GitHubのPull RequestやIssueに貼ることができる絵文字ですね。今回はホワイトボード上で絵文字を使うためマグネットシール上に絵文字を印刷し参加者に貼ってもらうことにしました。

狙い通り、この絵文字は参加者にとってとても好評のようでした。「かわいい」「使い勝手がいい」といった声が挙がっていたり、ホワイトボードで気になる意見にはスタンプが多く貼ってあったりと、絵文字導入は成功だったと言えました。

雑談ブースとは?

アンケートボードやディスカッションボードで意見を交わす際、立ったまま会話することもあれば座ってゆっくり話すこともあります。そこで雑談ブースを設置しました。雑談ブースは参加者が気軽に座って話せるスペースとなれば良さそうと考えていました。また、このブースがどんなスペースなのか分かりやすくするために、「雑談ブース」といった張り紙をテーブルに設置しておきました。

ブースを設置したはいいものの、参加者からすれば「何を話せばいいか?」という事態に陥ることも考えられます。そのようなときのために、前述のストックしておいたディスカッションテーマを流用することを思いつきました。雑談テーマを食事メニュー表のようなスタンドとして用意し、手軽に手に取れる形にしました。また雑談Tipsのメニュー表も準備し、「自己紹介しましょう」や「気になったセッションは何?」といったテーマを複数個掲載しました。

当日は雑談ブースに座っている人たちで話が盛り上がっていたり、参加者が個別に決めたテーマで話し込んでいたりと賑わっていたようです。また1人で座っている人もいたので私から挨拶をしつつ、自己紹介したりカンファレンスで気になったことを共有したりと、雑談ブースに来た人同士で話すように誘導できました。

おわりに

準備から当日の運営まで、CloudNative Days Winter 2024に関わることができ、充実した日々を過ごせました。加えて、運営メンバーとしての経験をまた1つ積むことができ、次回のカンファレンスに向けての課題や改善点も見つかりました。
これからもコミュニティに貢献し続けていきます。


マネーフォワードでは、新卒/中途を問わず、さまざまな職種の仲間を積極的に募集しています。 求人情報はこちらをご確認ください。

recruit.moneyforward.com