はじめに
こんにちは!ERP開発本部 ガーディアングループ クラウド経費チームのしまむーです。 今回がテックブログ初投稿です。よろしくお願いします!
2025年5月14日に開催された「Money Forward Tech LT大会 vol.3」に参加したので、その様子をレポートします。
Tech LT大会とは
マネーフォワード 福岡開発拠点で不定期に開催されているテックイベントです。 サービス開発の裏側や技術的な取り組みに関すること、開発の知見共有などを目的としています。 社外の方をお招きした外部イベントとして開催し、イベント後は軽食やドリンクも交えて懇親会を実施しました。
当日の会場の模様はXのハッシュタグ 👉#mflt_fukからご覧いただけます!
前回のTech LT大会はこちら。
登壇内容紹介
マネーフォワードからの登壇
マネーフォワードからは3名のエンジニアがLTを披露しました。
未経験からFintech実務参画まで。学生エンジニアの挑戦録 - @hideto_n
クラウド経費 インターン生の @nariai_h さん。 学生として授業で学んだことを超え、いきなり大規模なシステムを扱う開発現場に参画した中で得た学びを赤裸々に語っていただきました。 キャリアの初期を思い出させてくれる内容で、現役エンジニアでも共感できる話が多く、私自身も身につまされる思いで聞いていました。
本人からのコメント
今回、人生で初めてLTに登壇する機会をいただきました。発表内容は、インターンに参加する以前の私がどのようにして開発にのめり込むようになったのか、そして実際にインターンに参加してから直面した数々の困難と、そこから得た学びについてです。技術力については、まだまだ未熟な点が多くありますが、発表を聞いてくださった現役のエンジニアの方々から共感の反応をいただけたことが非常に印象的でした。技術の最前線で活躍されている方々も、かつては同じような悩みや壁を一つひとつ乗り越えてこられたのだと実感し、私自身のモチベーションにつながりました。今後も、日々の学びを大切にしながら、継続的にアウトプットしていく姿勢を忘れずに、成長を重ねていきたいと、改めて気が引き締まる思いです。
AI時代に備えよ!Markdownで発表スライドを作る技術💪 - @miyamu
クラウド経費でテックリードを務める @miyamu さんからは、Markdownを用いた発表スライドの作り方について、実際にMarkdownで生成されたスライドを使って登壇されていました。 パッと見た感じはMarkdownで作られたとは思えない精巧なスライドでしたが、傍目には簡単に生成できるように見えて、その裏には多くの苦労があったそうです。登壇では実際に作成の過程で体験した苦労と知見について、詳しく共有していただきました。
本人からのコメント
AI活用 × 自動化をテーマに、かねてより興味のあったMarpをコーポレートブランドに対応させるという自由研究を行いました。本発表の内容を、社内のエンジニア向けに公開したところ非常に反響があり、自らの興味が全体の利益につながる結果になり、とても満足です。みなさんも所属コミュニティのスライドテンプレートをMarpで作ってみてはいかがでしょうか!
クラウド経費モバイルアプリのリアーキテクチャをめぐる紆余曲折 - @しの
クラウド経費のモバイルアプリを担当している @しの さんより、アプリのリアーキテクチャに関する変遷のストーリーをお話しいただきました。大規模なアプリケーションにおいてアーキテクチャを再考することでどういう影響があるかというお話や、本来の目的に立ち戻って開発に着手することがいかに重要かということが詰まった、とても学びになる発表でした。
本人からのコメント
クラウド経費iOSアプリは10年ほど開発されており、かねてより技術的負債やアーキテクチャに課題がありました。まだまだ課題解消に向けて走り出したばかりですが、TCA(The Composable Architecture)を使ったリアーキテクチャの方針を一転、サードパーティ製のライブラリは使用せずマルチモジュール構成に書き換えていくという方針に舵を切るに至った経緯を説明しました。LTを通じて当時の意思決定の経緯や意義を再確認でき、個人的にも良い振り返りとなりました。発表を通じて、聞いていただいた方の参考になる内容であったなら幸いです。
印象に残った登壇
今回は飛び込みLTを含め多くの登壇がありましたが、その中から特に印象に残った発表をいくつか紹介します。 全ての発表を紹介できないのが残念ですが、そのどれもが素晴らしい内容でした。
福岡未踏での技術的チャレンジーTechnical challenges in my Fukuoka Mitou Projectー
まずは福岡未踏というコンソーシアムに所属する宮田さんより、City share mapという、市民と自治体の情報共有を円滑化するシステムを構築された際のお話です。
City share mapを端的に説明すると、自治体職員が登録した課題に対して、市民が情報を提供するシステムとのことでした。これにより、職員は情報管理が楽になり、また市民は課題や課題の対応状況をリアルタイムで確認できるようになります。課題の状況をマップなどで確認できるようにして、登録するモチベーションの向上を図ったとのことです。LIFF(LINE Front-end Framework)をはじめとした技術選定におけるエピソードが印象的でした。
ガーデニングによる継続的バージョンアップ
@Nishino Satoshi さんより、ライブラリのバージョンアップについてお話をいただきました。 私の所属するガーディアングループでも、Dependabotを活用したライブラリのバージョンアップを日々遂行しており、個人的に親近感の湧くトピックで嬉しかったです。 リリースノートやコミットの内容確認、影響範囲のチェックなどは骨の折れる作業ですが、欠かすと後々苦労することになります。
個人的には、破壊的変更が含まれていないかや、非推奨になることで影響のある機能があるかは注視していましたが、既存の課題が解決できる機能がないかという視点が薄かったので、とてもハッとさせられました。バージョンアップという作業には、何かに追われて着手するような性質のものというイメージがありがちかと思いますが、機能改善に寄与する攻めの一手ともなりうる、素敵な作業だという風に改めて認識しました。
最近は生成AIを活用して業務負担の軽減を図っている領域でもあります。
いま、画像編集がアツい!?
こちらも福岡未踏より鵜飼さんから、昨今話題の画像編集のAI技術と、実際に開発されていたという画像生成AIアプリについての発表がありました。
「つまむ」「離す」という簡単な操作で画像の位置や向きを変更できるというプロダクトを開発されていたそうです。開発当時の生成AIでは、画像を維持したまま画像内のオブジェクトを操作することが困難だったそうですが、最近のGeminiではそれが可能になったとか。数ヶ月で状況が一変するような、生成AIを取り巻く環境に改めて驚きを感じた、そんなお話でした。
アンケート結果
本日のLTは楽しかったですか?
次回も参加したいですか?
その他感想があればぜひください
- ありがとうございました!LTも司会の方のトークも勉強になりました
- トレンドやあるある、悩みなどが聞けていい経験になりました。他の会社について知るいい機会にもなりました
- とても楽しかったです!
- ありがとうございました!
参加してみての感想
オフライン空間ならではの熱気と、多様なバックグラウンドを持つ方々が幅広いトピックを共有する場となり、参加者全員が新たな知見や刺激を得る絶好の機会となったのではないかと思います。このイベントで共有された知識は、多くの参加者の皆様の糧となったのではないでしょうか。
登壇しやすいLTがメインであったこと、そしてこぢんまりとした雰囲気で開催されたこともあり、登壇者にとってもちょうどいい距離感で発表することができたのではないでしょうか。私自身も、「機会があればLTに挑戦したいな」と思わせてくれる場でした。 改めてご登壇いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
おわりに
マネーフォワード 福岡開発拠点では、エンジニアを募集しています!
福岡開発拠点のサイトもぜひご覧ください!