言語処理からAIと金融の未来を切り拓く挑戦：研究開発職25年新入社員インタビュー

皆さん、こんにちは！Tech & Design 新卒採用部の古田です。

今回は、マネーフォワードの研究開発組織である「Money Forward Lab」に2025年4月新卒で入社した王悦綸（wang yueguan）さんにインタビューをさせていただきました。
マネーフォワードへ入社した経緯や、内定者インターン期間も含めこれまでにMoney Forward Labでどんなことに取り組んできたのかについてご紹介いただきます。
Money Forward Labで得られる経験や挑戦の機会について感じていただけると嬉しいです！

2025年新卒入社した王悦綸さん

── まずは、王さんのご経歴について教えてください。

中国山西省出身で東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻の修士課程を修了しました。
学生の時は、AI系のスタートアップで約1年インターンをしており、マネーフォワードの内定者インターンを経て、2025年4月に研究開発職で新卒入社しました。

大学3年から約4年間言語処理の研究をしており、文書要約および要約の応用に関する研究をしました。
現在は、Money Forward Labにて金融分野のエージェント研究をしています。

Money Forward Labとは？

Money Forward Labは「お金のメカニズムを解き明かすことで、人生に笑顔と驚きを。」をミッションに、テクノロジーとデータを駆使した研究開発に取り組む組織です。ゴールに「Autonomous BackOffice（オートノマス・バックオフィス）」を掲げており、思い描いた経営を安心・安全・快適に実行する「企業のバックオフィスの自律化」を目指し、応用研究に取り組んでいます。
2025年8月現在、Money Forward Labの外国籍メンバー（日本語を母国語としない方）の割合は44％です。

── 内定者インターンをされていましたが、当時はどんな研究をしていましたか。

ユーザーからの問い合わせに対応するカスタマーサポート部門がより効率的に問い合わせに対応するため、RAG（Retrieval Augmented Generation）を用いたメール生成の研究をしていました。

メール生成に特化した独自のRAGと市中製品を定量的に評価し、それぞれの課題を明らかにしたうえで、新たなモデルを提案・開発しました。
これらの取り組みは、全社横断プロジェクトと連携しておこない、技術選定の意思決定に寄与できました。

急速に変化している言語処理の分野で、学生時代の知識を活用しながら最新の技術を素早く試しつつ、新たな知識を勉強し続けることに一番やりがいを感じました。

── 研究を進める上でチームメンバーとの関わり方について教えてください。

毎週の朝会で、進捗を踏まえて上長とメンバーからのフィードバックをもらっています。また、他メンバーの研究テーマに対しても積極的に議論や質問をする機会があり、刺激をもらっています。

上長とは毎週の1on1やSlack上でコミュニケーションを取りつつ、仕事の相談はもちろん、仕事以外の悩み相談にも乗っていただき、安心して働くことができています。

入社を決めた理由について話す王さん

── 改めて、当社に入社を決めた理由を教えてください。

理由は大きく2つあります。

1つ目は、「学生時代の専門分野との繋がりと新しい知識への好奇心」です。
大学3年から深層学習に興味を持ち始め、その後4年間言語処理の研究をやってきました。Money Forward Labでの仕事はまさにその分野に深く関わっており、学んだことを活用できると感じました。また、今まで未経験だった金融知識も身につけられることがとても魅力的に思えました。

2つ目は、「未知へのチャレンジに対するワクワク感」です。
私が応募した時、Money Forward Labはまだできて4年ほどで、新卒採用を始めたばかりでした。¹ 当時からマネーフォワードの成長の速さに驚いていましたが、今後の成長イメージについて話を聞く中で、他の会社では経験できないチャレンジ機会があることを確信し、胸が踊りました。

── 4月に入社したばかりですが、現在の挑戦やこれからの抱負を教えてください。

既にプロダクト部門から、金融分野に特化したAIエージェントの技術的課題について相談を受けています。サービスデータを分析しながら仮説を構築したり、技術方式を検討したり、試作をしたりしています。短期的には、今そこにある明確な課題にチャレンジしながらも、中長期視座で熱量を注げるテーマを探索していきたいと考えています。
まだ1年目ですが、年内にはテーマを決定し自分主体で推進していく予定です。テーマ選定の裁量の自由度が研究者にあることも魅力に感じています。

ゆくゆくは、研究を通してより多くのユーザーへ価値を届け、学会や社内総会で研究成果を発表していきたいです。
また、金融や会計の知識をつけるため簿記3級に合格することも目指して勉強を頑張っています。

── 最後に、就活生の皆さんに一言コメントをお願いします。

就活でつらい時もあると思いますが、自分を知り、様々な選択肢の中で、自分に合った道を選ぶのが大事だと思っています。私は皆さんの味方として応援しています！

Let's make it!を背景に撮影されている王さん