皆さん、こんにちは!新卒採用部の古田です。
今回は、マネーフォワードの研究開発組織である「Money Forward Lab」に新卒で入社した張さんにインタビューをさせていただきました。 マネーフォワードへ入社した経緯や、入社後の「Money Forward Lab」で感じたやりがいや今後のビジョンなど気になるアレコレを聞いてみました!
── まずは、張さんのご経歴について教えてください。
中国出身で2017年に来日し、九州大学大学院で修士学位を取得しました。当時の専攻はユビキタスコンピューティング(ubiquitous computing)でした。 その後、東京都立大学大学院にて自然言語処理(NLP)を専攻し、博士学位を取得。2024年11月に研究開発職としてマネーフォワードに新卒入社しました。
── 張さんが所属している「Money Forward Lab」について簡単に教えてください。
Money Forward Labは「お金のメカニズムを解き明かすことで、人生に笑顔と驚きを。」をミッションとして、テクノロジーとデータを駆使した研究開発に取り組んでいます。 ゴールとして「Autonomous BackOffice(オートノマス・バックオフィス)」を掲げており、思い描いた経営を安心・安全・快適に実行する「企業のバックオフィスの自律化」を目指し、応用研究に取り組んでいます。 現在は、研究開発職の半数が外国籍メンバーです。1
── 入社前にインターンもされていましたが、Labチームの雰囲気を教えてください。
1人1人担当している研究テーマが異なることが多いのですが、研究テーマ間で共通している部分もあります。そういう時には、チーム内に気軽に話しかけられる雰囲気があるため、互いに研究成果を共有することで自分の研究テーマに活かしています。 また、Slackでのコミュニケーションが活発なので、リモートワークの日でも聞きたいことはスムーズに返信してもらえます。 チーム内で研究・知見を共有する定例ミーティング以外にも、週一で上司とサポートメンバー 2 を含めて2on1を実施しています。そこでは、仕事の悩みだけでなく気になることは雑談形式で何でも相談できるので、すぐにチームに慣れました。
── 改めて、張さんがマネーフォワードに入社を決めた理由を教えてください。
技術・人材を重視している会社だと感じたからです。 就職活動を始めた頃から、技術を重視する会社で活躍したいと思っていたので、言語処理学会の年次大会のスポンサーをしている企業を中心に就職活動をしました。 また、自社の大規模言語モデル(LLM)を持つことが、NLP研究者としてかなり魅力的に感じていました。 その点もマネーフォワードはマッチしていましたね。
一方で、研究に打ち込んでいた関係で就職活動が遅くなってしまったので、中途採用枠でエントリーをしました。 他の企業では就業経験がないことを理由に書類選考で不合格になることが多かったのですが、マネーフォワードだけは秋入社の新卒採用枠を検討してもらい、選考を進めることができました。 レジュメをみて柔軟に対応いただき、人材を大事にしている企業だと感じました。
── マネーフォワードの選考で印象に残っていることはありますか?
面接です。 たくさんの企業の面接を受けましたが、一番楽しい面接体験でした。
マネーフォワードの選考過程では、現場研究員・人事・マネージャー・CTOそれぞれの方と面接をしましたが、どの面接もフラットでカジュアルに話すことができました。
マネージャー・CTOとの面接では、生成AIについて質問がありましたが、生成AIの原理を聞かれたわけではなく、マネーフォワードで生成AIを使って何ができるか、どこが改善できるか、というディスカッションを主に行いました。 私からの提案だけではなく、面接官も考えを共有し、どんなメリット・デメリットがあるかを深く掘り下げて議論しました。 マネーフォワードの一員として、実際の課題についてフラットに議論していることがとても楽しく「一緒に仕事ができれば絶対に面白い」と思ったことを覚えています!
── 実際に入社してからはどのような研究に取り組まれていますか?面白さややりがいも一緒に教えてください!
詳細をお話しすることはできないのですが、企業間の取り引きをより安心・安全に実現するために、取り引きの実態をネットワーク構造化して分析しています。 この研究テーマは、NLP以外にも様々な業種業態のビジネスモデルの理解や、経理・財務等の知識も必要とされます。これまであまり知らなかったNLPの活用分野として、とても魅力的でやりがいを感じています。
また、大学の研究と比べて、企業の研究はビジネス価値を考えなければいけません。これが難しさでもあり、面白さでもあります! ビジネスの価値を考えて研究を進めていくことで、より早く実際のビジネスに貢献ができるようになります。 まだ、入社して数ヶ月ですが、自分の研究が他の部門で行っているビジネスに活かされて、「XXのリスクを避けました」や「XX円の節約ができました」など実際のフィードバックをもらった時にすごく達成感を得られます。
── まだ入社して間もないですが、現在挑戦していることや将来のビジョンがあれば教えてください!
マネーフォワードは「お金」の課題に向き合うSaaS×Fintechの会社なので、扱うデータは金融関係のものが多いです。 元々NLP専攻の私は金融知識が少なくても研究を進めることができていますが、「金融知識」というもう一つの武器があれば鬼に金棒になると考え、最近簿記の勉強を始めました。
まずは、NLP研究者からFinNLP研究者(=Financial Technology and NLP)に進化したいです。 また、研究を実世界に活用するためには、まだ幅広い知識が不可欠だと思っています。 今後は金融以外の領域にも触れていき、FinNLPだけではなく他の〇〇NLPに進化していきたいと考えています。
── 研究者を目指す後輩や、学生の皆様へぜひメッセージをお願いします!
まず、「どんな研究にビジネス価値があると判断するのか」「価値がある研究テーマは何か」を見つけるため「会社を知る」ことが大前提として必要なことだと思います。 就職活動の期間で、各企業が公開しているビジネスの情報や最近のプロジェクトをテックブログやプレスリリースを読み、もっと会社を知る時間を作ることをおすすめします。
Money Forward Labは、自分の意見によって研究テーマを選択することができる環境です。 もし入社された際には、積極的に会社を知ってもらい、研究者として大事な研究テーマの発見力を活用・向上していってもらいたいです!
Money Forward Labでは、今年も26年4月入社の新卒採用の募集を開始しています。 研究成果がプロダクトを通してプロダクトへ活用されるアウトプット志向を持った方にきていただきたいと考えています。
張さんのインタビューを読んでいただき、Money Forward Labに興味を持っていただけた方はぜひエントリーをお待ちしております!