2024年8月22日(木)からiOSDC Japan 2024が始まりますね!今年のパンフレットでは2022年新卒入社で、マネーフォワード Pay for Businessの開発に携わるsakaiさんと、マネーフォワード技術顧問のgiginetさんのインタビューを掲載させていただきました。 今回はパンフレットには入り切らなかった内容を、ブログでご紹介できればと思います。ぜひご覧ください。 ※このインタビューは2024年5月に実施したものです
全員参加型、対面でのコミュニケーションを重視した技術顧問勉強会
── giginetさんは技術顧問として、日々の業務相談はもちろん、定期的に勉強会を開催してくれていますよね。勉強会はどのくらいの頻度で開催しているのですか。
giginet: これまでは大体3〜4ヶ月に1回ペースで実施していました。
オンラインで1時間半の勉強会をしていたのですが、もう3年近くマネーフォワードの技術顧問を務めているので、だんだん話のネタがなくなってきました。(笑)
最近では、頻度を落として半年に1回の実施にする代わりに、半日かけて僕の話を聞くだけでなく、参加者が発表したり、手を動かしたりするワークショップ形式の勉強会を行っています。
── 次回の勉強会(2024年6月開催)は、どんなテーマで行うのですか。
giginet: WWDCをテーマに行う予定です。
参加者に1つ動画を見てきてもらい、内容を要約して発表し合うという内容です。
参加者の皆さんには負荷をかけてしまいますが、動画は1本2〜30分くらいなので、これなら十分まとめられると思いました。実際にみんながしっかりと調べてきてくれたのを見て、とても嬉しかったですね。
自身の学びにも繋がるし、大盛況だったので、今年も同じテーマの勉強会にしました。
2024年6月開催の勉強会の様子
── 技術顧問勉強会で意識していることや、工夫していることはありますか。
giginet: まず技術顧問が行う勉強会は、その会社特有の課題や困りに対して寄り添えるというメリットがあると思うんです。 一般的な知識の話をするのであれば、社外でたくさんの勉強会が開催されているので、僕がわざわざやる必要はあまりないです。
マネーフォワードの事業領域を理解し、社外に出しづらい課題を扱える利点を活かして、問題になっている課題を解決することを意識して勉強会を行っています。
またマネーフォワードはサービス数が多く、プロダクトごとに抱えている課題も異なります。勉強会を通して、部署を超えたiOSエンジニア同士の交流を持ってもらい、お互いの事業領域について知ってもらう機会にすることも意識しています。
他にも、発表形式といった参加型の勉強会にしているのにも意図があります。
iOSDCといった社外カンファレンスでいきなり「登壇してほしい」と言われてもなかなか難しいです。なので、1回社内のクローズな勉強会で登壇する練習を積んでほしいと思っています。
全員が発表を経験することで「こうやって発表すればいいんだね」というのをちゃんとわかってもらい、そこで出た話を外部に持っていけば、そのまま登壇にも繋がります。
── 実際に勉強会に参加しているsakaiさんの感想を教えてください。
sakai: まずシンプルにgiginetさんのような優秀なエンジニアの方と、常時接点が作れる状態にあるというのはすごくいい環境です。
それに加えて技術顧問勉強会があることで、 ダイレクトに最近の話題や新しい技術について共有してもらえるのは、かなり有意義な時間だと思っています。
他にも、勉強会はオフラインで行われているので、giginetさんも含めて他のチームの方とも継続的に対面で交流できるのは良いですね。
あとは、iOSDCの際などカンファレンスでは、他社の新卒や同世代のメンバーを紹介してくれるんです。そういったきっかけで、社外の方との繋がりも増えたので、すごくありがたいと思っています。
giginet: 僕が技術顧問になった頃はちょうどコロナ禍で、sakaiさんもコロナ禍でマネーフォワードに新卒入社していて、社内のメンバーとも顔を合わせたことがないという状況でした。
直接対面で話せることで、社内のメンバーの繋がりが強固になると思うので、勉強会は物理開催を重視しています。
また、技術顧問がSlackで「なんでも聞いてね!」と言っても、なんか怖くて質問できないじゃないですか。(笑)
そのため、「いつでも聞いていいよ」という雰囲気を作るためにも、対面で会って、時間が合えば飲みに行くなどして、お互いのことを知る機会を作りたいと思っています。
昨年のiOSDCで初めての登壇!まずはプロポーザルを出すことが大事
── sakaiさんは昨年のiOSDCで登壇されていましたね!初めて登壇されたのはいつだったのですか。
sakai: 去年のiOSDCで初めて出したプロポーザルが採択され、初めて登壇する機会をいただきました。
1年目の時はプロポーザルは特に出さなかったのですが、マネーフォワードの先輩方やgiginetさんが登壇している姿を見て、「iOSDCは見て参加するのも楽しいけれど、登壇者として参加することで別の楽しさを感じられる」と思いました。また、コミュニティにも貢献できると思うので「来年は自分も登壇したい」と思ったんです。
その後、2023年の年始に行われた社外勉強会で登壇したところ、その話を聞いていたマネーフォワードの仲間やgiginetさんから「この話を少しブラッシュアップしてiOSDCのCFPに応募してみたら」と背中を押してもらいました。 そのアドバイスに従いプロポーザルを提出したところ、見事採択され、登壇することができました。
── 実際に登壇してみてどうでしたか。
sakai: すごく良い体験でした。
準備中はiOSDCにふさわしい発表にしなければというプレッシャーがあったのですが、実際に会場で話をして、良いリアクションがもらえたり、懇親会で声をかけてもらえたりするのが嬉しくて、結果としてポジティブな気持ちで終えることができました。
── sakaiさんはその後行われたtry!Swift Tokyo 2024でも登壇されていますね。何か自分の中で変わったことはありますか。
sakai: 人前で話すことは経験しないと慣れないですが、終わったあとはいつも大きな成功体験を感じられるとわかったことです。カンファレンスが終わると「また何か話したい」という気持ちになりますね。
── giginetさんは、登壇支援などで何か意識していることはありますか。
giginet: 2つあります。
1つ目は、登壇することで自分自身が得られるメリットについて理解し、納得してもらった上で、登壇にチャレンジしてもらうことです。
僕は「あなたのキャリアのために登壇するといいよ」というのを強く言っていて、転職時に有利になったり、給与の面でもプラスになったりすることもあるし、準備や登壇にかかるコストなども会社が負担してくれるといったことを説明しています。
「自分の利益になるからやりたい!」となり登壇すると、実はそれが会社のアピールにも繋がり、コミュニティにとっても有益な知見が共有されて、いろんな人の役に立つことになるんです。
最初から会社のためとか、コミュニティのためと思わずに、自分の中で話すメリットを見出してほしいと思っています。
giginet: 2つ目は、結果を重視しすぎないことです。 カンファレンスで登壇できたかどうかではなく、プロポーザルを出したかどうかが重要だと思っています。
当然、高い質のものを作るというのは基本線として、その上でプロポーザルが通るか通らないかは水物なところがあります。内容が良かったとしても、他の方と内容が似ていたり、ハイレベルな内容だけども逆にニッチすぎたりと、カンファレンスの運営側の選考基準も環境によって異なります。
プロポーザルが採択されなかったからといって、技術力が低いとか、書き方が悪かったとか、自分の知名度がなかったなどと思う方がいると思うのですが、「結果を重視しなくていいよ」ということを伝えています。
「もし落ちてもあなたのせいじゃないし、落ちたものは別の勉強会やカンファレンスで発表したり、ブログに書いたりと活用の仕方はたくさんあるので、とりあえずプロポーザルを出しましょう!」と話しています。
二人のiOSDC Japan 2024の楽しみ方とは
── 最後にお二人から、今年のiOSDCへの意気込みをお願いします!
sakai: 前回のiOSDCやtry! Swift TokyoはLT枠での登壇だったので、今後はより長い時間の登壇にもチャレンジしたいと思っています。
やっぱり5分だと限られた内容での登壇になってしまうので、しっかり充実させた知見を伝えられるトークを目指したいです。
プロポーザルが採択されるかどうかにかかわらず、今年のiOSDCも楽しみにしています。
会場でお会いした際はぜひ気軽に話しかけてください!
giginet: 僕は、新陳代謝を起こしていきたいです。
もう業界に10年近くいるので、新しい方がコミュニティに入ってきて一緒に盛り上げていきたいと思っています。
横の繋がりを作るのもそうですし、新しく入ってきた方に登壇経験を持ってもらって、コミュニティの代替わりのための手伝いをしていきたいと思っています。
── お二人ともありがとうございます。
イベント告知
8月20日(火) 19時から弊社マネーフォワード本社にてiOS Engineer Meetup in Money Forward を開催します。
今回インタビューをさせていただいたgiginetさん、sakaiさんお二人に「iOSDC Japan 2024の見どころ」を語っていただくパートもございます。
LT登壇者枠、一般参加枠どちらもお席がございますのでご興味持たれた方はぜひご登録をお願いします。
また来月9月20日(金)にマネーフォワード初となる自社カンファレンス「Money Forward Tech Day 2024」を開催します。
こちら、登録が先着順となっておりまります、また参加登録の締切が8月31日までとなっております。
お忘れになる前にお早めのご登録をお願いいたします。
iOSエンジニア募集中!
マネーフォワードでは、iOSエンジニアやその他モバイルエンジニアを募集中です! 気になる方は、ぜひ募集ページをご覧ください!
インタビュー最後まで読んでいただきありがとうございます。iOSDCのチャレンジトークンは #Let's_make_it
です!