Money Forward Developers Blog

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Kaigi on Rails 2021 スポンサード視点〜ブログを書くまでがカンファレンスです!〜

序文、あるいは雑なポエム。

マネーフォワードで技術広報をしているluccafortです。 Kaigi on Railsに参加されたかた、スポンサーブースに遊びに来てくださったかたお疲れさまでした。 アフターパーティーまで時間があると思って横になったらガチ寝してしまい、気づいたら終わっていました…悲しい。

今回はスポンサードした側の人間として参加レポートを書こうと思います。 なぜ参加レポートを書くのか?それは「ブログを書くまでがカンファレンス!」だからです。

ぼく自身もGoConferenceの運営メンバーをしていますが、どのような形態、規模のイベントであってもカンファレンスの運営というのは非常に大変です。 そのような大変さにも関わらず、参加しているメンバーのほとんどがボランティアとして活動してくれています。 そのような素晴らしい運営メンバーに対してぼくたちができることはなんだろう?と考えたときに出来ることの1つが参加レポートを書いて「楽しかった」を運営メンバーに伝えることだと考えました。

(ぷぽさんの投稿は引用許諾を得て掲載させていただいています)

これはぼくが初めて参加したPHPカンファレンスで司会のかたがいっていた 「カンファレンスは終わりですが、ブログを書くまでがカンファレンスです!カンファレンスにコントリビューションしましょう!」 という言葉に感銘を受けたことに起因します。 昨今、オンラインイベントになったことで「特別感」のようなものを感じにくくなってしまい、参加レポートを見かけることが減りました。 これまで続いていた素晴らしい文化が、オンライン化でなくなってしまうのはあまりにも寂しいと感じていますし、今後の課題でもあると考えています。

というわけで、今回は一参加者としてではなく、スポンサードした側の人間としてどうテックカンファレンスと関わったのか、ふりかえりを兼ねて参加レポートをしたためています。 技術的な内容は皆無ですので安心(?)してお読みいただけます、ぜひビルド待ちのお時間や移動時間のお供にお読みください。 (Kaigi on Railsの技術的な参加レポートはみなさんが書いてくれると信じています。)

ふりかえり

さっそくですが、KPTを使ったふりかえりをしていこうと思います。

Keep(Good)

  • 普段のコミュニティでは交流できないかたと悩み事や相談事ができる体験がよかった。
    • 家にサウナを建てた人の話、移転したオフィスの雰囲気、マネーフォワードに対する直接的なフィードバックを得られる機会などなど。
  • 海外で学生をしている日本人のかたが遊びに来てくれた。
    • 国内事情、海外事情、海外からのインターン事情、異文化理解力などさまざまな雑談を通して相手だけではなく自分たちも得られるものがあった。
    • マネーフォワードMEがアプリだけじゃなくWeb版もあるよ!便利だよ!という番宣ができた。皆さん、これでマネーフォワードME のWeb版があることがわかりましたね?ぜひご利用ください。
  • 各スポンサー企業のかたと交流するきっかけになった。
    • いままでにはない交流経路が生まれた。
    • 悩みをわかちあい、工夫を話し合う場が自然と生まれた。
  • 個人としてスポンサードしてよかったと思えたこと。
    • 会社の魅力づけ、新たな交流の創出、コミュニティへの貢献などなどポジティブな面を感じた。
    • 企業がスポンサードする意味、その価値、価値提供について悩んでいたので、いい意味で裏切られてこれからもスポンサードを頑張ろうと背中を押してもらった。
  • スポンサーセッションで @ayumitamai97 さんが登壇してくれた。LTの5分じゃなくてちゃんと40分セッションとかで聞きたくなる内容だった。
  • セッションを聞く暇がないくらいいろんな人が訪ねてきてくれた。
    • Day1では初めてのオンラインスポンサーブースということで人になかなか立ち寄ってもらえず四苦八苦していました。それを見かねたのかマネーフォワード社員が遊びに来てくれてRailsでDDDをするにはどうするか?そのために組織構造とどう向き合うか?という濃い雑談ができました。録音してPodcastとかで配信したかった。
    • Day2で逆に休憩する暇をみつけるのが難しいくらいひとが訪れてくれました。
      • 個人的な知り合い
      • インターネットで一方的にお世話になっているかた
      • 別のイベントなどでお世話になった方
      • 単純にマネーフォワードに興味があって話を聞きに来てくれたかた
      • などなど。
    • これは「家にサウナ建てたひとがいる」で盛り上がったときの様子。聞き耳を立てているかたがいて関心度の高さが伺えます。

Problem

  • 運営メンバーが実質2名しかおらず、企画を練り上げるところまでいけなかった。
    • 同僚の@Sixeight が「手伝います!」といってくれなかったらブース出展は物理的なリソース不足で諦めてました。本当に助かった、ありがとう!
    • 元々秋にイベントが多いのはわかっていたのでリソースを少なめにしようと計画していたが差し込みや予想外の突発イベント、見落としなどの要因が重なって見事に頓挫した。
    • 来年はリソースを調整するのではなく、スケールする運営チームを作る方向で考えています。
  • スポンサーブースに来てもらうための導線づくりができていなかった。
    • これは結構悩みどころでもっと早くreBakoを触り倒したり、オンラインコミュニケーションの設計をいろいろと考えるべきだったと反省しています。
    • 運営チームの皆さんもスポンサーブースを企画していた各社の担当スタッフも大いに悩んでいた点です。
    • 初めてなので仕方ない面はありつつ、もっとできることもあったなと考えています。少なくともどういうことができるか話し合う時間はもっと取れた。
  • Day2で参加者もブーススタッフも慣れてきた頃に終了してしまった(この名残惜しさはオフラインに通じるものがあるかも)
    • Problemとするか迷いましたが慣れた頃に終わってしまった「あー!もっとこうやればよかった!!」という後悔が生まれました。
    • やりきれなかった、という悔しい思いがあるので来年は「どうだ、やりきってやったぞ!」とリベンジしたいです。
  • スタッフをしてると登壇セッションを観に行ったり、他社のブースになかなか遊びにいくのが難しかった。
    • ブースを離れるタイミングが本当に難しい!!!
    • 今回は本当にスポンサーブースのスタッフがぼくの不手際で集められなかったため、いろいろ課題が生まれてしまいました。
    • 次回企画でリベンジしたいと思います。とりあえず休憩のスケジュールは差し込もうと思う。次回やるならシフト制にする。

Try

  • 社内のエンジニアやデザイナーなどのメンバーを Motto 巻き込んでより魅力的なスポンサードにする。
    • そのためにはスポンサーを募集し始めたタイミングで各チームの運営メンバーを募集するとか企画を練ってもらうなどの施策が必要不可欠。
      • 一人で出来ることはたかが知れていることがわかった。次に活かしたい。
    • 今年は全部自分でやろうとして複数カンファレンスが同時期に開催されてリソースがパンクしてやりきれなかった、無念。
      • 同僚が助けてくれたが「もっと時間があれば、もっと早くから企画を練れていれば……」という悔いが残った。
  • もっと社内のメンバーやCTO/VPoEなどの周りを巻き込む力を発揮する
    • 参加者が普段交流できないひととの交流ができる機会を作る。それが結果としてコミュニティへの還元になればいい。
    • 人事や広報などとどういうことができるか、どういうことをすると喜ばれるか?を真剣に考える場を作る。
    • もっとCTO/VPoEを巻き込んでいく方向で動けなかっただろうか?と自問したときの答えが「やってなかった」だった。ただ自分がその働きを怠っていただけだったのでこれは反省ポイント。
      • 忙しいひとが参加できるほどスポンサーブースの価値は上がるのでそういう座組を考える方向に倒すべきだった。忖度駄目、絶対。
  • 積極的に普段交流がしないスポンサーブースや参加者と会話する
    • 自分たちのブースに来てもらいたいならまず自分たちから積極的に足を運ぶことが大事だとわかった。隗より始めよ。
    • コミュニケーションの基本は会話と折れない心。
    • オフラインだとTシャツ配ったり、缶バッジ用意したり、スタンプラリーがブースに来るモチベーションに繋がるがそういった取り組みを考えられなかった。
  • 休憩を設計する。誰かの負荷によって成り立つ運営にしない。
    • Day1はもうひとりの運営メンバー @Sixeight がサポートしてくれてだいぶ助かった。
    • Day2は諸事情あり、スタッフは自分だけだったがいろいろな人が遊びに来てくれた。その結果お昼を食べにいく時間、トイレ休憩の確保が難しかった。
    • 他社ブース巡りなどもできず、申し訳ないお気持ちになった。来てくれたけど遊びにいけなかったブースさん、すみません。
    • 他社みてると4〜6人くらいいると休憩したり盛り上げたり、いい感じに運営が回ってそうだった。次回は真似をしたい。

まとめ

大変楽しい Kaigi on Rails 2021 でした!個人としても初めてスポンサードの経験ができました。 カンファレンスの運営チームもぼくたちマネーフォワードもオンラインでのスポンサーブースは初めてだったこともあり、さまざまな不手際があったと思います。 ですが、結果としてオンラインカンファレンスにおける、学びと気づきを得られたと前向きに捉えています。 また技術広報としてはチャレンジした結果が会社の価値向上につながるような施策の検討や早くからメンバーを巻き込む必要性の高さなどを痛感しました。このあたりは通常のプロダクト開発の苦労と同じですね、不確実性を早期につぶしていく。チームを自立するよう育てる、巻き込む…etcetc

こうしてふりかえりをすると問題ばかりに目を向けてしまいがちですが、やはりぼく個人としては「みんなで築くカンファレンスというイベントが好きだ」ということに気づけたのが最大の学びだったと考えています。 ぼくはテックコミュニティが好きだし、そこに関わるひとたちが好きです。 その集大成であるカンファレンスに微力ながらポジティブな貢献、コントリビューションができたのではないか?と誇らしく感じています。

最後に…。

Kaigi on Rails 2021は終了しました。 ですが、カンファレンスの終了は次のカンファレンスのスタートです。 Kaigi on Railsの運営スタッフの方もいっていましたが「プロポーザルがなければカンファレンスは成り立ちません」。

いまからプロポーザルを考えれば単純に考えて発表まで1年間の猶予があります。 このブログを読んだ方が Kaigi on Rails 2022の登壇者として発表していることを願いますし、それがマネーフォワードの社員だったら最高だと考えています! また来年のKaigi on Railsで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

マネーフォワードではテックコミュニティのコントリビューションを応援しています。 もし1mmでも興味を持っていただけたらぜひカジュアル面談にエントリーしてください、皆さんのご応募をお待ちしてます。

【宣伝】

マネーフォワードではRubyやRailsだけでなく、AndroidやiOS、Goなど幅広いコミュニティをスポンサードしています。

ぼく個人もGoCon運営メンバーとして参加しています。 少しでも皆さんに楽しんでいただけるよう運営メンバー一同、最後の追い込みに向けて準備をしています。 ぜひご参加ください。

Go Conference 2021 Autumn (Online) 公式サイト Go Conference 2021 Autumn (Online) イベントページ

ライセンスについて

GoのマスコットのGopherの原作者はRenee Frenchさんです。 GoConferenceのイラストはtenntennさんによるものです。


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