Money Forward Developers Blog

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日本初のFlutterグローバルカンファレンス「FlutterNinjas Tokyo 2024」にゴールドスポンサーとして協賛しました!

こんにちは!いよいよ梅雨が本格化してきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?マネーフォワードでFlutterエンジニアをしています小川(@heyhey1028)です。

6月はカンファレンスが目白押し。そんな中、2024年6月13日・14日に開催された、Flutterに特化したグローバルカンファレンス「FlutterNinjas Tokyo 2024」にマネーフォワードがゴールドスポンサーとして協賛しました。

本記事ではFlutterNinjas Tokyoの様子やマネーフォワードメンバーが何を得たのかを紹介していきたいと思います。

FlutterNinjas Tokyoとは

FlutterNinjasは今年初開催となるFlutterに特化したグローバルカンファレンスです。全編英語で行われ、国内外から10ヵ国以上のスピーカーと来場者が参加しました。

合わせて130名以上の参加者が2日間に渡る、17個のセッションを聞くために集まりました。

https://x.com/FlutterNinjas

flutterninjas.dev

マネーフォワード・ブース

マネーフォワードのブースでは、以下の2つを当ててもらうクイズを出して、回答してくれた方にはお馴染み(?)のコインチョコ入りのポチ袋を配布しました。

  • Flutterを使っている弊社アプリ
  • 弊社グローバルメンバーの割合

さすがグローバルカンファレンスだけあって、様々な国籍のエンジニアの方々が訪れ、クイズに答えてくれました。

トークセッション

17のセッションではアニメーション、ゲーム開発、生成AIなど様々なトピックの登壇がありました。その中でも特に参加メンバーが注目したセッションを紹介していきます。

Stop treating Accessibility as an Afterthought

1つ目は、Flutter公式が運営するYouTube番組「Observable< Flutter >」にも出演しアクセシビリティに関するトークを展開していたManuelaさんのセッションです。

アクセシビリティに関する概要から始まり、どういったステップで導入していくべきかについて丁寧に解説されていました。

SemanticsのsortKeyを用いた読み上げ順序の制御や、セマンティクスをブロックするBlockSemanticsなど具体的なクラス群についての説明、showSemanticsDebuggerを用いたデバッグ方法やSemanticsのテスト方法など、アクセシビリティ開発を行う上で参考になる様々な知見が紹介されました。

注目理由: 日本でも改正された障害者差別解消法が2024年4月より施行されたことに伴い、アクセシビリティ対応の機運が高まっております。マネーフォワードも例外ではなく、アプリのアクセシビリティ向上に鋭意取り組んでいます。本セッションで語られた、Flutterでのアクセシビリティ対応を加速させるための内容について、開発担当者は熱心に耳を傾けていました。

Flutter Add-to-app: The Good, the Bad and the Ugly

次はLeanCode社に所属するMarcinさんによる既存のiOSやAndroidアプリにFlutterを組み込む機能「Add-to-app」に関するセッションです。彼のチームで2年間Add-to-appで開発した経験と教訓について共有されていました。

ネイティブアプリにFlutterを導入する際に用いられるFlutterEngineを複数用いるような複雑な画面遷移、UI、ネットワーク通信、CIに関する具体的なユースケースとその教訓・Tipsについて紹介されていました。

注目理由: マネーフォワードの一部のアプリでもAdd-to-appを用いており、今後も積極的に活用していくための多くの実践的な知見を得ることができました。Add-to-appを使う上での苦労について共感するところも多く、セッション後のAsk the Speakerのコーナーでは、いの一番にスピーカーに質問や相談をさせていただき、多くのアドバイスを頂くことができました。

まるで師弟のようなショット(笑

Riverpod 3.0, the preview

最後は今回の目玉となった、ProviderやRiverpodと言った数多くのプロジェクトで採用される状態管理パッケージの開発者であるRemiさんのセッションです。

Remiさんは今回のイベントの登壇を機に初来日されたとのことです。

現在開発中のRiverpod ver3.0について話されていました。StateProvider,StateNotifierのLegacyパッケージへの移行やローカルストレージを用いたオフラインキャッシュ、POSTなどサーバーへの変更を伴う処理(side-effect)に対応したUI処理など、様々な変更点・新規機能を紹介されました。

夏頃にプレビューリリースが予定されており、年末に向けて公式リリースが行われる予定とのことです。

注目理由: 弊社アプリでも大変お世話になっているRiverpod。そのパッケージが向かう方向性をキャッチアップすることで現状の実装を改めて見直す良い機会となりました。新機能への挑戦ももちろんですが、登壇内容を元に現状実装の改善に取り組んでいきたいと思います。

会期中、まるで◯ッキーの如く大人気のRemiさんとパシャリ

結果

ブースのほうは2日間で60名ほどが訪れ、クイズに答えてくださいました。来場者のほぼ半数にマネーフォワードと、マネーフォワードのFlutterに対する取り組みを知っていただくことができました!!!👏👏👏👏🎉🎉🎉🎉🎉

ブース運営にはFlutterを扱うチームが全社より横断的に集まり、普段の開発や困っていることなどの情報交換を行うことができました。マネーフォワード内外両方から多くの刺激を受けた2日間となりました。

今回得た知見や気付きを今後の開発に活かしつつ、今後も積極的にマネーフォワードのFlutterに対する取り組みを発信していけたらと思います✊


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