Money Forward Developers Blog

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品質改善に向けたワーキンググループをQAエンジニアで立ち上げてみた話

CQO室の nishijo(@jojojo_no_jo)です。こんにちは。
主に「マネーフォワード クラウド」の開発を行う部署のマネーフォワードビジネスカンパニーでは、2023年3月からCQOの 池田 暁 のもと、品質Forwardを実現するためのワーキンググループ(以下、WGと称す)を立ち上げて活動を続けてきました。

今回は準備会として位置づけた3月から11月までのWG活動内容をレポートします!

前提条件や目的

まず、立ち上げる際の前提や目的について紹介しようと思います。

前提として、2023年に取り組んできたWGは具体的な改善を第一の目的としていません。「タイトルに”品質改善に向けた”って書いてたじゃん」というツッコミが聞こえてきそうですが、今年はそもそもWG活動をしたことのないメンバーが活動に慣れることを第一に考え、可能な工数・可能な範囲で活動する準備会という建て付けで活動してきました。なので、”品質改善に向けた”という表現になっています。

次に”なぜWGを開始したのか?”についてですが、これまでは組織の作り上、各プロダクトやQA組織・QAエンジニアがそれぞれ個別に技術課題解決や技術導入検討などを進めることが多く、あとで「この方法早く知りたかった」「プラクティス化した方が良さそう」「ツールは統一しておいた方が良かったね...」などの意見が出ることもたびたびありました。このような課題を解決すべく、まずは「個別の議論は避け、横断的に解決する」枠組みを作り、QAエンジニアをつなぐためにWGを創設しました。なお、準備会はQAエンジニアのみで活動しています。

↑↑約9ヶ月間の活動を振り返っている様子↑↑

立ち上げ〜活動初期(3月〜5月)

まずはWGにどのような分科会(サブWG)を立ち上げるか検討するところからスタートしました。
現状ホットな話題であったり、専門性が必要なことを候補として検討した結果、次の分科会を立ち上げることになりました。

自動化・ツール分科会
活動内容:テスト効率化のための自動化を目指す。自動化においてはメンテナンス性・再利用性が最重要課題なので、マネーフォワード全体で使えるフレームワーク、いかにシフトレフトを進めていくかのフレームワークを開発する。

振り返り分科会
活動内容:障害が起こってしまった際、振り返りを行うことはとても重要。振り返り実施における課題の集約、プロセスの構築などを推進して、「みんなにとってプラスになる振り返りをみんなができるようになる」ことを目指す。

メトリクス分析分科会
活動内容:品質の見える化を通じて、日々の開発や改修などをサポートする。

欠陥エンジニアリング分科会
活動内容:不具合、障害、欠陥といった事象のナレッジを集約、分析し、資産として活用する方策を探る。

セキュリティ分科会
活動内容:セキュリティリスクが発生した場合、顧客価値を大きく損なう。User Focusで現在だけでなく将来のセキュリティリスクの極小化を目指す。

これらのWGを取りまとめる部会長はCQOの池田が務めました。 また、WG運営を円滑に進めるため、WG事務局も同時に立ち上げ、WGをサポートする体制を構築しました。ちなみに私は事務局メンバーとしてWG活動をサポートしていました。

WGの構造は以下の図の通りです。



その後、キックオフ、メンバー選定へと進み、各WGで活動頻度を決めたり、課題の整理やロードマップの策定を行いました。事務局は社内発信や定例の設計など、どのように各WGをサポートしていくかの計画を立てていきました。

決定事項や進捗状況は、月次のWG定例でWG主査から部会長にレポートしながら活動を進めていきます。主査からレポートされた内容は、事務局がまとめ、月次レポートとして全社向けに公開しています。

活動中期〜活動後期(6月〜11月)

活動初期に決めたロードマップに従い、WG活動を進めていきました。活動の成果は、活動初期と変わらず月次のWG定例で部会長にレポートしています。

定例とは別に6月(下半期開始時)と11月(下半期終了時)に事務局が企画した部会全体会議を実施しました。この全体会議は参加者全員が集まり、進捗の共有をする場です。事務局メンバーのminami(@minaminminamina)を中心に企画・運営され、2回とも有意義な会となりました。ベトナム拠点のメンバーも参加していることから、英語で開催しています。

準備会を終えてみての感想

3月から約9ヶ月間、参加者のほとんどが手探りの状態で、進め方に悩むなど課題もたくさんある状況でしたが、部会長を中心に事務局、WG主査・メンバーみんなで協力して走り切ることができたのはとても良い経験になりました。来期の方針は改めてこれから検討することになっていますが、今期の経験を生かしてより良いWG活動ができるようにしていきたいと思います。

↑↑部会長と事務局メンバー(右から池田、minami、nishijo)↑↑

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
詳しく知りたい!という方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!

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