TL;'DR
やあ (´・ω・`) ようこそ、バーボンハウスへ。 このブローグはサービスだから、まず読んで落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、このブローグを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい そう思って、このブローグを書いたんだ じゃあ、注文を聞こうか。
(出典元: バーボンハウス、一部改変 by @luccafort )
マネーフォワードで技術広報をやっている自称実質MVP受賞者の @luccafortです。 アドベントカレンダーを書いてブログ納めしたと思ったら、年間100投稿がみえてしまったのでやるぞ!となって今度こそ年内最後のブログを書いています。 ブログと賽の河原って親戚かなにかなんだろうか…?
ともあれ、2021年のアドベントカレンダーは無事完走できました! 🎉🎉🎉 誰も落とすことなく、入れ替わりも発生しないという信じられないくらい平和なアドベントカレンダーでした。 代わりにぼくのレビュータスクが積まれまくって死ぬかと思う過密スケジュールになったけど。 ……来年はチーム制を導入しようと心に固く誓った吉宗であった。
(アドベントカレンダーのふりかえりは後日、改めておこなうのでここでは割愛します。) 今回はブログに焦点を絞って2021年のマネーフォワードエンジニアブログをふりかえる記事を書こうと思います。
なぜふりかえり記事を書こうと思ったのか?
社内の半期MVPに自身が所属する部署のMVPとして選出されたことが書こうと思ったきっかけです。
(ノミネートされるときに具体的な事例を書いてくれています、これだけで嬉しすぎます)
ぼくはこういった○○MVPなどの表彰とは縁遠い人生を送っていたので「もらえるならほしいなぁ」という漠然とした思いを持っていました。
ただそのためには「個人ではなく組織を動かせるパワフルさ」が必要だと理解しており、自分にそこまでのパワフルさ、チームを引っ張っていくリーダーシップのスキルはないなと諦めていました。
が、今回MVPノミネート(受賞はしていない)されたので、いいきっかけだし確かにうまくいった手応えもあるので記憶ではなく、記録に残すか!と思っていまこの記事を書いています。
この記事でお伝えしたいことはたった1つで「マネーフォワードでちゃんとエンジニア以外で挑戦したことが評価されたよ」ということです。 なので、今回は技術広報として特に評価してもらえたブログについてデータとともにふりかえっていこうと思います。 しばし、ご歓談にお付き合いください。
これは2021年12月28日現在のデータを元に記事が作成されています。 28日以降もデータが変動するため、皆さんがみているタイミングの実際の数値と異なる可能性があることをご了承ください。
まず結論、この成果をみてくれ!
なにはともあれ、結論から。 今年も頑張ったね〜ということで収支報告。
- 記事投稿数が前年比200%を達成(50記事→100記事)
- この記事を含み99記事、100記事目が予約されているので以降100記事として扱います。
- 記事投稿者数(ユニーク)が前年比207%を達成(27名→56名)
- 年間の月平均投稿数が前年比314%を達成(2.6記事→8.17記事)
- 1ヶ月あたりの投稿数が過去最多を更新、歴代最多に。(17記事→30記事)
- こちらも予約分があるので実数 + 1記事としてカウントしています。
- 1年間の投稿数が歴代最多を更新(84記事→100記事)
- 実に6年ぶりの快挙!2015年がいままでの最多記録でした。
- 初の3桁投稿でもあります。
なんといってもすごいのは6年ぶりに投稿数が過去最多、そして初の3桁投稿を記録したことでしょう。 過去の年間投稿数を見てみましたが前回が2015年なので、実に6年間破られなかった歴代最多記録が更新されたのは胸を張って誇れるのではないかと思います。
歴代最多は特に意図したわけでもなかった(80記事超えたあたりであれ?過去最多かも?と気づいた)のですが、まあまあ大変な1年(正確には9ヶ月)だったので努力が報われた味がします。 ところで、味といえばSpeeeさんではお寿司が振る舞われたらしいのでぼくも🍣を味わいたいですね!
比較情報として過去のエンジニアブログの年間投稿数を列挙してみました。
投稿年 | 年間投稿数 |
---|---|
2014年 | 49記事 |
2015年 | 84記事 |
2016年 | 60記事 |
2017年 | 48記事 |
2018年 | 27記事 |
2019年 | 40記事 |
2020年 | 50記事 |
2021年 | 100記事 |
正直、ブログに関しては今年後半からなにもしなくてもどんどん投稿がされる状態になっており、ほとんど手が掛からない状態になっていました。 おそらく世の中のブログ運営者にとって理想的な状態の1つに到達できました。 アドベントカレンダー中やアドベントカレンダー後もブログの投稿がおこなわれており、ネタも尽きただろうと思っていたのにシュッと出てくる辺り、みんなの情報発信強者っぷりを感じます。
前年の状況
今年の話をする前にまずは前年のブログ情報から。
項目名 | 数値 |
---|---|
投稿者数 | 27名/年 |
投稿数 | 50本/年 |
平均投稿数 | 2.6本/月 |
複数記事の投稿者数 | 6名/年 |
最大投稿数 | 17本/月 |
投稿数が2記事以上のメンバー6名によって 29/50
記事が投稿されていました。
投稿数TOP3は京都拠点メンバーで独占、過半数(29記事)の記事が京都拠点メンバーによって投稿されています。
ほとんどの投稿者は1回限りの投稿で、複数回の投稿を行っているメンバーは6名。そのうち京都メンバーが4名を占めていました。
ジャンルによるある程度の偏りはあるものの Androidは しゃりふ@syarihu.dev くん、Goは ysakura さん、全社的な発信は CTO中出 といったそれぞれのキーパーソンによる発信が多く見受けられました。 2020年の印象としては京都拠点メンバーが頑張って発信強化をしているさまが見て取れます。
技術広報として取り組むにあたってブログが最もやりやすい媒体だったので事前にアンケートを取っていました。 その結果がこちら。
理由の多くが「業務の忙しさ」によるもの、そして「なにを書けばいいかわからない」「書きたい気持ちはあるが炎上したら怖い」というものでした。 なのでまず、ブログを書いてもらうための環境整備、そしてなぜ我々がブログを書いているのか?書かないとどうなるのか?などの背景や課題を整理するところから始めました。 このあたりの定義で悪戦苦闘した様はnoteに書いているので興味があるかたはどうぞ。
ミッションから技術広報の成果と評価を定義し、技術広報の次の課題を考える
今年の状況(2021/12/27)
今年です。技術広報が3月に爆誕しました。 まずは前年同様に数値からみていきます。
項目名 | 数値 |
---|---|
投稿者数 | 56名/年 |
投稿記事数 | 100記事/年 |
平均投稿数 | 8.17記事/月 |
複数記事の投稿者数 | 20名/年 |
最大投稿月 | 30記事/月 |
前年の状況からいくつかの課題と思われるものを掲げていました。
- 投稿者が一部メンバーに偏っていること
- ブログ投稿の心理的ハードルが高いこと
- 2回目以降の投稿が特定メンバーのみ行われていたことを元にした仮説です。
- ブログを書きなれていないひとへのサポート不足
今年に関してはこれらの課題がしっかりと改善された数値になったのではないかと考えています。 PVに関してはあまり注力せず、できるだけ多くのメンバーに書いてもらえることを第一目標としています。 理由やその思考プロセスなどは先程のnoteに記載しています。
個人的に最も重要視したい数値は複数記事の投稿者数が前回の6名から大幅アップの20名になっていることです。 前年は特定の誰かがものすごく頑張って定期的に発信していましたが、今年は多くの人が複数回投稿をしてくれています。 全社的な情報発信の力が高まっている状況と、この状況を戦略として第一目標に掲げていたので一番達成感がある数値です。 そしてなによりも「技術を発信する文化」の一端を担えたのではないかと考えています。
ともあれ、マネーフォワードでは多種多様なプロダクトやサービスが展開されています。 当然それぞれのチームごとに課題も違い、選定している技術なども違います。 そういった点でも世に広く発信される価値を届けることができたのではないかと考えています。
以降は6ヶ月ごとのそれぞれの傾向を数値とともに振り返ったものになります。
1〜6月の傾向
技術広報になったのが2021年の3月(実際動き始めたりしたのは2月くらい)だということ、今年の前半は「技術広報とは?」というインプットとその情報整理に多くの時間を割いていました。 なので、この時点では前年と同じような記事数に落ち着いているのがわかります。 5月くらいから変化の兆候のようなものが見え始めます。
投稿月 | 今年の記事数 | 前年記事数 |
---|---|---|
1月 | 2記事 | 3記事 |
2月 | 4記事 | 2記事 |
3月 | 7記事 | 3記事 |
4月 | 2記事 | 1記事 |
5月 | 6記事 | 0記事 |
6月 | 6記事 | 3記事 |
いくつかブログネタとして出せそうなものもあったけど、うまくブログ公開するところまでサポートしきれず、お蔵入りしてしまったものがあるのが心残りです。 とはいえ、なにもしなくても自発的に例年通りのバリューは発揮できていたのでそこは高評価ですね。 マネーフォワードのすごいところはテックブログを担当制ではなく、自発的に発信してくれることだと思っています、この文化がどうのようにして築かれていったのか?を再現できるようにしていくのが技術広報の仕事だと考えています。ちなみにいまのところは全く謎。
7月〜12月の傾向
5月ごろから効果が出て始めた効果が8月を境に急激にドライブし始めました。 他にもいままで各所に散らばっていたブログの投稿フローやブログに関する社内情報の整理をおこない、一本化したり、よくある質問をまとめたり、参考になる記事やブログの紹介などを記載したりと環境が整い始めたのもこの時期なのでその効果もあったかもしれません。 これらの情報整理や環境整備、そして技術広報そのものの取り組みが社内で知られるようになった効果が発揮されたのではないかと推測しています。
また、技術広報になってから隔月でブログに関する「なんでも相談室」的なワークショップ型のイベントを開催していました。 そこで相談に来てもらったメンバーが高確率でブログを書いてくれました。
中には「チームメンバーにもっと情報発信をしてもらいたい!」という相談もありましたが、チームのモチベーションが高かったのか、チームリーダーの人徳なのか…いまのところ相談してもらえたチームの発信はコンスタントに毎月発信されています。情報発信を促す側としてはこれ以上ない味方です。
この頃からカジュアル面談を受けに来たかたから「ブログみました!」というフィードバックがいただけたという嬉しい声がちらほら入ってきます。 (これはそういった個々のフィードバックを共有をする場が生まれた、というニュアンスが近いと考えています。)
投稿月 | 今年の記事数 | 前年記事数 |
---|---|---|
7月 | 4記事 | 5記事 |
8月 | 6記事 | 4記事 |
9月 | 15記事 | 7記事 |
10月 | 9記事 | 1記事 |
11月 | 9記事 | 5記事 |
12月 | 30記事 | 17記事 |
12月はMoney Forward Engineering Advent Calendar 2021を開催していたこともあり、やはり投稿数が多くなっています。 ただ全てが全て、アドベントカレンダーか?というとそうでもなく、アドベントカレンダーの合間に「これをブログに出したいです!」という依頼がちらほら来ていました。
年間通しての傾向
過去の数年の傾向をみていたところ、3月、9月などの季節の変わり目に記事がガッと投稿が増えて、翌月燃え尽き症候群が発生しているように見えます。 今年に関してそういった現象があまり発生しなかった理由は、特定の誰かではなくさまざまな人に書いてもらうことでブログを書くコストの負荷分散が思惑通りにハマったと考えています。
また7〜9月ごろからそれ以前の技術広報の活動に対する芽が出たのか、相談に来てもらったAI/ML推進部とマイクロサービス推進部のかたがたが毎月ブログを投稿してくれています。 同じく相談に来てくれたQA推進部の発信も増え始めています。 技術広報というわかりやすい相談窓口ができたことで、情報発信で困っていることや悩んでいることに対する効果を発揮できたと感じています。 個人的にも、技術広報としてうまく並走できたなと感じています。
今回PVに関しても概ねいい数値と傾向がみられます。
具体的には、前年比で比べて年間総合PVはおよろ170%アップしていました。記事の数が出ているのでその分伸びたという結果です。 反対に平均PV数は下がりました、およそ3割減となる29%ダウンです。 これは記事数が増えたことで、平均値が下がってしまった結果です。その証拠としてPV数の中央値を取ると前年比で8%アップしていました。
2021年の目的が「ブログを書く心理的ハードルを下げる」というものだったので、いろんな人に書いてもらうことでそのハードルが確実に下がっていること。 だからといって粗製乱造するわけではないというルールを実現・達成できた1年だったと証明される数値が出ていて、大変満足しています。
(実際にメンバーからもハードルが下がったと言われている図)
来年の抱負とかまとめ
これからもブログでの情報発信は継続しておこなっていくつもりですが、別の課題もみえてきました。 ブログに関しては概ね当初の課題を克服することができました。 一方でテックカンファレンスやテックイベントに関しては、イベント開催こそすれど効果的な発信ができたかといわれると個人的にはまだまだ足りない部分があると感じています。 特にブログと異なり、戦略的・戦術的な取り組みがおこなわれておらずKPIなども場当たり的でした。 戦略・戦術、企画がまだまだ足りておらず、それらを分析する十分な指標や数値、データなども確保できていませんでした。 2022年は戦略・戦術的な発信、そしてその結果を分析できる環境を整えていくことで情報発信をより強化していくつもりです。
それと並行する形にはなると思いますが、技術広報の発足当初から内部のコミュニケーションを円滑におこなうというミッションがありましたが、こちらは正直なところあまりうまくいきませんでした。 今年の結果を受けて、情報発信の手法はだいぶ改善されたことがわかったので今後は内部のコミュニケーションを活発化させ、社内の知識や知見がシナジーを生み出すような組織的課題を解決していく方向になると考えています。 内部に知識が貯まることで外に向かって発信されていく、そういった情報発信の螺旋が生まれるような組織作りを目指していこうと考えています。
この課題に対してはマネーフォワードCTOが考えていること(2021年12月)でエンジニアリング組織をより魅力的にするという文脈で軽く触れています。
なお、この記事がちょうど99記事目なのは偶然ではあるのですが、以前なにかで「中華思想には100や1,000、10,000という数値は満たされるのであえて1つ足りない状態を作る文化がある」と本当なのか嘘なのかわからない話を聞いていたのでこれで満足することがないように99記事目を担当しました。 100はラスボスのCTOに任せた!って丸投げしたのでなんかいい感じにしてくれると信じてます。
最後にMVPノミネートうれしー!って喜んで調子に乗ってるluccafortを載せておきます。
以上でマネーフォワードの技術広報がふりかえる2021年を締めたいと思います。 本年もご愛読いただきありがとうございました、また来年もよろしくお願いいたします。
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