こんにちは。Androidエンジニアの宮本です。
マネーフォワード クラウド確定申告アプリの開発を担当しています。
本記事では1月21日に開催したMobile Engineer All Handsというイベントのレポートをお届けします。
Mobile Engineer All Hands
マネーフォワードにはiOS、Android、Flutterエンジニアを含めて多数のモバイルエンジニアが在籍しています。
各プラットフォームはそれぞれ定期的に情報共有会を行っており、プロダクトの開発状況や技術トピックについてディスカッションを行っています。
一方で、異なるプロダクト、プラットフォーム間のエンジニアとの交流の機会はこれまでほとんどなく、情報共有の機会が少ない状況でした。
加えて、リモートワークが続く中で、コミュニケーションの機会が減少していることもあり、モバイルエンジニア全体でのコミュニケーションの機会を設けることが必要と感じていました。
私が兼務で所属しているスマートデバイスエキスパートグループでは、このような状況を踏まえて、社内のモバイルエンジニアを集めたMobile Engineer All Handsというイベントを開催しました。
このイベントでは、「プラットフォーム問わず、モバイルエンジニア間の関係性をより向上させる」という目的のもと、プロダクトごとのLTとワークショップを行いました。
プロダクト別 開発メンバー・アプリ紹介LT
マネーフォワードにはモバイルアプリを提供するプロダクトが多数ありますが、それぞれ開発部署も分かれていることから他のプロダクトについてどのようなアプリを提供しているのか、どのような技術スタックを使用しているのかなどを知る機会が少ない状況でした。
そこで、他のプロダクトやプラットフォームのエンジニアのことを知るきっかけになればと思い、各プロダクトの開発メンバーが自分たちのプロダクトについて紹介するLTを行いました。
イベントでは東京だけでなく福岡で開発しているプロダクトのエンジニアも全員参加しました。
東京と福岡のエンジニアが直接交流する機会だけでなく、外国籍のエンジニアが参加する機会を提供できました。1
そのため、事前に英語表記も含めたLT資料を準備してもらい、発表者のほとんどが英語での発表に挑戦してくれました。
参加者からは、「困ったときに相談しやすくなったと思う」、「違うプラットフォームの技術に触れられて有意義だった」といったフィードバックをもらいました。
予想以上に多くのメンバーが英語で発表をしてくれたことで、私自身も英語学習により力を入れていきたいと思いました。
Swift・Kotlin・Dart縛りの競技プログラミング ワークショップ
LTの後は、Swift、Kotlin、Dartの3つの言語に限定して、競技プログラミングの問題を解くワークショップを行いました。
競技プログラミングは、参加者全員に同一の問題が出題され、より早く与えられた要求を満足するプログラムを正確に記述することを競うプログラミングコンテストのことです。
通常はC++などが使われることが多い競技プログラミングにおいて、普段のモバイルアプリ開発で使用しているプログラミング言語のみを使って問題を解くという制約を設けました。
普段の業務での技術を活かしつつ、他のプラットフォームのエンジニアと交流を深めることが目的です。
事前にAtCoder Problemsのバーチャルコンテストを使って問題を作成しました。
参加者のほとんどが競技プログラミングの未経験者だったため、難易度の高い数学の知識を扱うような問題は避け、事前に各言語での入出力の仕方などを共有してから問題を解いてもらいました。
また、グループごとのスコアの集計を簡単に行うために、グループの代表者のみがAtCoderにログインしてコードを提出する形式で行いました。
イベント中は4,5人のチームを組んで、メンバー間で相談をしながら問題を解き、最後にいくつかの問題について正解したチームの回答を見ながら解説の時間を設けました。
参加者からは、「プログラムを書く楽しさを再実感できた」、「初めての競技プログラミングでしたが、楽しかった」などのフィードバックがありました。
おわりに
社内のモバイルエンジニアが大集合したMobile Engineer All Handsイベントについてお伝えしました。
この規模でのイベントの企画は初めてでしたが、ほぼ全員のエンジニアが参加してくれたことと、LT資料の準備も含めて多くのメンバーが協力してくれたことで、無事にイベントを開催できました。
イベント冒頭にご挨拶頂いたVPoEの高井さんの話にあった、「優れたプロダクトは優れたチームを持つことが不可欠であり、そのようなチーム作りの鍵はコミュニケーションにある」という言葉が印象的でした。
今後もこのような機会を設けて、モバイルエンジニア全体でのコミュニケーションを密にして、よりよいプロダクト開発をしていきたいと思います。
- マネーフォワードでは2024年末までに社内エンジニア組織の完全英語化を進めています。 https://moneyforward-dev.jp/entry/2021/09/06/cto-message-202109/↩
