iOSエンジニアの西方です。
最近はPMとか企画とかもやっています。 そんな私にぴったりな本を献本いただきました。
基礎から学ぶ チーム開発の成功法則 (開発現場の教科書) - Amazon
エンジニアであればきっと一度は悩んだことがあるであろうチーム開発について、現場の視点で書かれた一冊です。
チーム開発の必要性
私たちは、サービスをユーザーに届けるために、日々開発をしています。
技術研究をしているわけではないので、開発することそのものに意味があるのではなく、開発してできあがったモノにこそ意味があるのです。つまり、リリースしてナンボです。スピードが大事です。当たり前ですが。
ビジネスロジックを分離するために優秀なアーキテクチャを取り入れたり、変更時の影響範囲を最小限にするためにリファクタをしたり、スピードアップのために行っていることは多々あります。
でも、どれだけ美しい設計をしていても、ビジネスサイドからの要求を正しく理解できなかったり、デザイナからの指示書を読み間違えたりしたら、間違ったモノを最速で作り続けているだけになっていしまいます。
サービス開発には、サービスを企画して→プロトタイプを作り→デザインして→実装する。そしてリリースしたら検証をして→フィードバックする、という一連の流れが必要です。これらの流れを実現するのがチームであり、いち早くユーザーに価値を届けるためには、スムーズなチーム開発が必要なのです。
本書では、このような視点でチーム開発についてのノウハウを紹介しています。 開発チーム内の血流を良くし、正しい情報を必要なメンバーに最速で届けるための手法が詰まっていると言ってもいいでしょう。
前置きが長くなりましたが、 基礎から学ぶ チーム開発の成功法則 (開発現場の教科書) の内容について紹介いたします。
書籍紹介
Chapter 1 チーム開発の概要
チーム開発の必要性や、アジャイル、ウォーターフォールといったソフトウェア開発手法の概要が書かれています。
Chapter 2 チームの役割
チーム開発における登場人物とそれぞれの役割が書かれています。 チーム開発をまだ取り入れていない、もしくはかなり少人数のチームしか経験したことがない人にとっては、本書で扱う「チーム」の全体像が見えてくると思います。
逆に、すでにそれなりの規模のチーム開発を経験したことがある人であれば、課題感に共感できるのではないでしょうか。
いずれにせよ、チーム内の登場人物が「それぞれどういう役割を果たすか」と「互いにどうコミュニケーションを取るべきか」の全容が理解できます。
チーム内の血流があまり良くないときは、役割分担と相互関係に歪みが生じているかもしれません。 一度、チーム内の責任範囲を見直してみるといいかもしれないですね。
Chapter 3 〜 6 実践
Chapter3〜6はすぐ実践でいる具体的な内容になっています。
- Chap 3 チーム開発に使うツール
- Chap 4 チームでのデザイン制作
- Chap 5 コーディング
- Chap 6 自動化とリリース
コードレビューの必要性からCIの導入まで、幅広くカバーされています。課題感を持っている箇所から読み進めるのもいいでしょう。デザイナとのやり取りに関しても解説があるのはありがたいですね。
Chapter 7 チームのライフサイクル
「チーム」は「人」で構成されています。 チームの効率を上げるためには、メンバーのモチベーションを上げる必要があります。
本章では、生きたチーム、勢いのあるチームにしていくためのノウハウが、マネジメントの視点で書かれています。
また、実際の現場では無視して通ることのできない、メンバーの入れ替えにより起こり得る問題点なども解説されています。
Chapter 8 チーム開発のフロー
最後は開発フローのまとめです。 理想的なフローのイメージを持つことで、自分たちのチームの課題や改善の方法が見えてきます。
実は今、PMとして業務フローの改善も試みているところなので、本章のまとめは非常に役に立ちました。
デザインや実装など実際に手を動かす業務に限らず、ミーティングの役割と必要性なども含めた開発における「一連の流れ」が順を追って説明されています。
なお、ここでは自社開発だけでなく受託開発についてのフローも解説されています。
最後に
マネーフォワードでは、チーム作りに興味のあるエンジニアやデザイナを募集しています。 ご応募お待ちしております。
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