マネーフォワードのコーポレートインフラを語るアドベントカレンダー Money Forward CorporateIT Advent Calendar 2019、12/6(金)の窓です。
こんにちは。 コーポレートインフラ担当の坂本です。
この記事では、マネーフォワードで活用されている 『重要インフラではないけどちょっと便利なオフィスツール』 を紹介します。
第一弾はトイレの混雑チェッカーのご紹介。
トイレ混雑チェッカー
これなに?
利用しているサービスはこちら
- トイレ空席管理IoT 『Throne』 https://www.throneservice.com/
- 『Throne(スローン)とは、「王座」「玉座」から転じて「トイレ」という意味』 へー。
トイレの個室の混雑状況ををリアルタイムで配信してくれます。 トイレまで行かなくても、最新の混雑状況が確認できる優れもの。
元々のツラミ
オフィスの人口が増えるのに比例して、トイレの混雑が目立ってきます。
加えて、当社における背景として
- マネーフォワードの本社オフィスは1フロアが約3,000平方メートル
- それに対してトイレはフロアに1ヵ所 (しかも男性用トイレはフロアの端っこ)
のため、自席からトイレ個室までの距離が最も遠い方は80m超の遠足になります。
はるばるトイレにたどり着いて、そこで初めて個室が満室と認知できます。 そこから、列を作って待つにしても、一度自席に戻るにしても、時間の無駄ですしイライラしちゃいますよね。
コーポレートインフラチームとして
そもそも、真に解決すべき課題は『トイレが混雑しないようにする』です。
しかし、それを解決するには『トイレの個室の数を増やす』『オフィスの人口密度を下げる』『新たなオフィスに移転する』など、コストが大きな施策になり解決までに時間を要してしまいます。
そこで、安価で手軽なソリューションとして『トイレの混雑状況を手軽に把握する』ことで、利便性向上とストレス緩和ができないかと考えました。
ざっくり要件は以下の通り。
- 混雑状況をオフィス内に常時表示して、トイレまで行かずとも把握できる
- PC・スマホのブラウザから閲覧できる
- オフィスにサーバ設置不要
- 月額コストは数千円程度
- センサー端末がシンプルデザイン (存在感が薄い)
- 追加のネットワーク配線不要 (既存のWi-Fiで通信)
- 追加の電気配線不要 (電池・バッテリーで長期間動作)
- オフィス退去時の原状復帰が簡単にできる
導入の流れ・ポイント
製品選定
考えた要件をもとに、それを実現できる製品を調査しました。 要件をクリアしていたのが、導入したThroneでした。 (以前ワールドビジネスサテライトで紹介されていて、気になってた)
実はこの導入以前、マネフォ開発合宿の際に、ある新進気鋭のエンジニアがセンサーを含め内製しようとしていましたw 残念ながら実用化には課題があって、実戦導入は見送った過去があります。
ビルへの調整
Throneの仕様をもとに、設置許可をビルにお伺い。
数センチのセンサーを、追加配線不要で、トイレの扉に両面テープで接着するだけなので、簡単な覚書をビルと交わすだけで設置許可をいただけました。
仮に、追加で電気配線・ネットワーク配線が必要な場合は工事費・原状復帰費が掛かりますし、ビルとしても共用部を改修されたくないため調整が大変になっていたと思います。
トイレの扉にセンサーを設置してみる
設置したセンサーはこんな感じ。
個室が空いているときは扉が開いている仕様のトイレなので、扉の位置で使用中かどうかを把握できます。
(個室が空いているときでも扉が閉まっているタイプの場合は、別途工夫が必要になります)
なお、個室の利用状態は数秒間隔でチェックしているので、ほぼ最新の状況を把握できます。
オフィス内の表示
オフィス内に2ヵ所、タブレット端末で常時表示するようにしました。
表示端末は、以前使っていた検証機のタブレット端末を再利用。
※ 実はChromeを拡大させて、タブレット全画面表示させてるだけ
利用者の声
- トイレまでいかなくても混雑状況が判る!
- トイレ満席による無駄な往復からの解放
- オフィス内に常時表示されていて、手軽に確認できる
- スマホでも確認できるのが良い
- お客様がオフィス見学される際に、トイレ混雑チェッカーのウケがイイ
- 混雑している時間を避けるようになった
まとめ
トイレ混雑というテーマに、Corporate IT 観点で挑戦してみました。 導入後の評判は上々で良かったです。
オフィスは一日の大半を過ごす場なので、少しでも快適な環境を整えたいと思います。 潤沢な資金があればダイナミックな施策ができますが、限られた予算でも創意工夫と探求心があれな色々カイゼンできます。
最先端技術から手軽な技術まで、テクノロジードリブンで課題に取り組むマネーフォワードのコーポレートインフラチーム、ご興味あれば一緒に働いてみませんか。
以上でーす つづく
マネーフォワードでは、エンジニアを募集しています。 ご応募お待ちしています。
【採用サイトのご案内】 ■マネーフォワード採用サイト ■Wantedly
【プロダクトのご紹介】 ■お金の見える化サービス 『マネーフォワード ME』 iPhone,iPad Android
■ビジネス向けバックオフィス向け業務効率化ソリューション 『マネーフォワード クラウド』
■だれでも貯まって増える お金の体質改善サービス 『マネーフォワード おかねせんせい』