Money Forward Developers Blog

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20分でできるLIFFアプリ(LINE bot)

こんにちは! マネーフォワードの2018年新卒の内西です。

2018/06/19に開催されました【東京】Bot Developers Meetup - LINE Bot開発者の勉強会で、20分の枠をいただきましてLIFFについての発表および実際にライブコーディングを行いました。

新卒入社2ヶ月ちょっとで、140名ほどの前で発表してとても緊張していました(汗

ライブコーディングではLINE Messaging APIのbotを作り、LIFFからユーザー情報の取得・メッセージ送信までの流れを作成しました。 会場が広く、見えにくかったというご意見も頂戴しましたので、改めて記事にまとめました。

発表資料 : LIFFについて https://speakerdeck.com/4geru/liffnituite

 使用技術

  • ruby/sinatra
  • Messageing API/LIFF API

LIFF(LINE Front-end Framework)とは

LINE Front-end Framework(LIFF)は、2018/06/06にLINEが発表しました、LINEアプリ内で動作するウェブアプリ(html/css/javascript)のプラットフォームです。

ザクっと簡単にできること

  • プロフィールの取得
  • メッセージの送信
  • webのウィンドウを開く
  • webをみながらlineもみる

公式ドキュメント : https://developers.line.me/ja/docs/liff/developing-liff-apps/

  簡単にまとめると「できる幅がすごい広がった!」

  • 画面の大きさはcompacttallfullの3種類です。

期待できること

期待できることとしては次の3点が考えられます。

  • 入力フォームを自由にできる
  • パーソナライズできる
  • JavaScriptを利用して柔軟に処理できる

ガイドライン

LIFFには ガイドラインがまとめられています。簡単に要約すると次の3点です。

  • 外部漏えいにはアプリ側で注意
  • cookie, localStorageは将来的に禁止になるかも
  • LIFFアプリの受け口としてhttpsが必要

Messaging API

サーバー側の作成

Rubyのパッケージ管理ツールであるGemfileを作成します。

$ bundle init 

必要なパッケージを記述します。

gem 'line-bot' # line messaging APIを利用するためのgem
gem 'sinatra'  # rubyのサーバー
gem 'dotenv'   # 環境変数を管理するgem
gem 'liff_selector' # liff appを管理するgem

パッケージをインストールし、app.rb を作成します。

app.rbの中はline-bot-sdk-rubyのサンプルコードをコピーします。 コピーしたサンプルコードに require 'dotenv/load' を記述し .env で環境変数を扱えるようにします。サーバーを起動し、syntax error等が出ないかを確認します。

また、起動したurlをメモしておきます。

$ bundle install
$ touch app.rb
$ ruby app.rb -p $PORT -o $IP

LINE bot作成

LINE Developersに入りMessaging APIを始めるを選択し、流れに沿って プロバイダー選択 > Channel情報入力 > 確認 と入力してbotを作成します。

サーバーとLINE botとの紐付け

Webhook URLに先ほど起動させたサーバーのURLを設定し、後ろに/callbackと記述します。Webhook URLとは、LINEからEventを受け取るURLです。 Channel Secretとアクセストークンをメモし、.envファイルに記述します。

先ほど取得したChannel Secretアクセストークン.envに記述します。 liffで利用するTOKENも同時に設定して起きます。LINE_TOKENは、アクセストークンと同じ値で大丈夫です。

LINE_CHANNEL_SECRET="Channel Secret" # LINE botのChannel Secret
LINE_CHANNEL_TOKEN="アクセストークン"      # LINE botのアクセストークン
LINE_TOKEN="アクセストークン"              # LIFF Selectorのアクセストークン

LINE Developersから プラン から 変更はこちら を選択し LINE@MANAGER へ飛び作成したアカウントを選択し、@から始まるidで、友達追加します。

これで送信したメッセージをそのまま返してくれるbotが完成します。

LIFF API

LIFFのサンプルをcreateコマンドで作成し、sinatraで必要なディレクトリに移動させます。

$ bundle exec liff_select create index # createコマンドでサンプルのhtmlを作成
> [SUCESS] make ./index.html
$ mkdir views              # htmlの描画を行うディレクトリを作成
$ mv index.html views/index.erb # htmlをerbに置き換え、ディレクトリを移動

LIFFアプリを描画するページへのrouteingの設定をapp.rbに追加します。

get '/' do
  erb :index
end

サーバーを起動させた状態で、LIFFアプリのアップロードを行います。 アップロードに成功するとLIFFアプリのURIを取得することができ、URIをLINEアプリで開くとLIFFアプリを開くことができます。また、bundle exec liff_select showで、LIFFアプリの一覧を見ることができます。

$ bundle exec liff_select upload compact _url_
> make liff app
> [SUCESS] make app
> app uri : line://app/1588638935-jMJEbe2p
$ bundle exec liff_select show
id liffId               type    url
1. _liff_id_            compact _url_

起動確認

  • ユーザー名とアイコンを取得
  • send_messageボタンを押すと Hello, World!と表示

するLIFFアプリが簡単にできました。 簡単に拡張できるので、ドンドン遊んで見てください。

参考文献

あとがき

npmパッケージ(morugu/liff-cli)もリリースされているようです。 フロントエンドのAPIなのでめっちゃ便利です。 gemパッケージはこれからもサポートしていこうと思うので、是非是非使って見てください。

Messaging APIのbotを触って見たいと思う人がいれば是非下記の記事も参考にどうぞ。

流れ step1 step2 step3
機能 おみくじbot カウントbot 最寄駅検索bot
学ぶこと LINE botの作り方 DB・リッチニュー ボタンアクション・URIスキーマ・外部API

 

最後に

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