こんにちは、マネーフォワードでモバイルアプリエンジニアをしている堺です。 普段は「マネーフォワード Pay for Business」というサービスのiOSアプリ開発を担当しています。
さて、Appleプラットフォーム向けサービスの開発に関わるエンジニアにはお馴染みのWWDC23が06/06〜06/09に開催されました。
今回はその開催を踏まえて弊社で行った、次の二つの取り組みを紹介します！
- 社内のiOSアプリ開発者が気になったセッションの内容を共有し、わいわい議論する振り返り会の実施
- Tokyo iOS Meetup主催のWWDC 2023 Debriefing & Discussion Meetupへの会場提供
この記事でマネーフォワードがWWDCに合わせて行なっていることと、その雰囲気を感じていただけると幸いです。
社内での振り返りイベントについて
一つ目の取り組みは社内のiOSアプリ開発者によるセッションの振り返りワークショップです。
「セッション」とはWWDC期間中にAppleによって投稿される動画などのコンテンツを指します。 Sessions - WWDC23 - Apple Developerにある通り、大きなトピックの概要を説明するものや、一つの細かい話題に踏み込んで解説するものなどかなりの数の動画が投稿されます。
それらを各自で見るだけではなく、他のiOSエンジニアと議論出来る場を設けると有意義だろうという背景があり、今回のワークショップが開催されました。
各エンジニアは気になるセッションを一つ以上選び、その内容をまとめてワークショップ当日に発表するという流れです。
当日の様子
ここからはワークショップの様子を写真も交えてお伝えします！
まずは技術顧問のgiginetさんによる、WWDC23で発表された内容の全体的なまとめです。
なんとWWDC期間中にApple Parkを訪れていたgiginetさん、そこでしか購入できないTシャツを二枚ご用意の上での参加でした。 より良いまとめと発表をした二名にその限定Tシャツが贈られることとなりました！
その後は弊社のエンジニアによるセッションのまとめ共有とそれに対する議論の時間です。 今回は合計十以上のセッションが共有されました。
紹介されたものには
- Beyond the basics of structured concurrency
- Get started with privacy manifests
- Meet StoreKit for SwiftUI
などがあり、幅広い話題について議論する一日となりました！
giginetさんからの限定Tシャツ贈呈式
最後に、印象的だった発表者にgiginetさんからApple Park限定Tシャツがプレゼントされました！
「マネーフォワード クラウド確定申告」のiOSアプリ開発に携わっているオンさんは、下記セッションに含まれる、今回発表されたSwiftUIの新しいアニメーションを早速使いこなしていました！担当アプリのロゴの一部をアニメーションさせて実際にアプリのローディング中に表示させてみるというデモを見せ、（大人の事情により本記事に掲載することは控えますが…）その完成度の高いデモには参加者一同「おお〜」と声が漏れるほどでした。
同じく「マネーフォワード クラウド確定申告」アプリの開発を担当する多和田さんは、Swift macrosに関する以下のセッションを詳細にまとめました。密度の高いまとめとご自身の考察も含め、今回の発表の中で量と質が頭ひとつ抜けたものでした。その甲斐あってこの会の中で最も濃い議論ができた時間となったことからTシャツが贈られました！
振り返り会を通して、各エンジニアがさまざまなトピックを改めて整理し、複数の視点から議論することができました！
Tokyo iOS Meetup への会場提供について
二つ目の取り組みはTokyo iOS Meetupが主催したイベント、WWDC 2023 Debriefing & Discussion Meetupへの会場提供です。
Tokyo iOS MeetupはiOSおよびAppleプラットフォームに関するイベントを定期的に開催しているコミュニティです。英語ベースのコミュニケーションが中心であることから、日本で働く英語話者のエンジニアはもちろん、非英語話者で英語学習中の方や、英語のプレゼンに挑戦してみたい方も歓迎しています。
今回はWWDC23を振り返るイベントの開催にあたり、会場として弊社のイベントスペースを利用していただきました。当日は三十名ほどの来場者を迎え、用意していた座席がほぼ埋まる盛況ぶりでした！
本イベントはTokyo iOS MeetupのOrginizerであるTim OliverさんによるWWDCの全体的なまとめ、数名の参加者による登壇、最後に自由に歓談するという流れで進みました。
英語話者の方が多く参加された今回のイベントでは、登壇されるすべての方が英語でお話をします。ここでも弊社技術顧問のgiginetさんが登壇し、Mergeable Libraryについてお話しいただきました！
会場設営を担当した私たちも、参加者の方とは英語でやりとりをしており、マネーフォワード側の挨拶と開発サービスの紹介ももちろん英語で行われました！
マネーフォワードはエンジニア組織の英語化を進めています。ちょうど英語学習に取り組んでいるメンバーも多いため、今回のイベントは大いに刺激になる時間でした。私にとっても英語によるコミュニケーションを多くとれる貴重な機会となりました。
終わりに
本記事ではWWDC23を踏まえて弊社で実施した取り組みを紹介しました。 WWDCの各セッションへの理解を深め、さらには社外のエンジニアとの交流も深めることができ、非常に有意義なイベントでした！
それだけでなく、インターン生や四月に入社したエンジニアも交えて開催したことから、社内のiOSアプリ開発者が担当プロダクト関係なくオフラインで顔を合わせて交流し、横のつながりを強化する機会ともなりました。
最後に、今年の新卒エンジニアとして入社した鈴木さんが今回のイベントに参加した感想を紹介します！
社内ワークショップは、新しい知識を吸収し、他者に説明することで自身の理解を深める良い機会でした！ また、Tokyo iOS Meetupでは、英語でiOS技術について議論する経験豊富なエンジニアたちの姿に感銘を受け、自分もいつか彼らのように知識を深め、共有できるエンジニアになりたいと思いました！ これらのイベントは学びを深め、自身の成長の方向性を再認識する良いきっかけとなりました。ありがとうございました！
今後もiOSエンジニア同士が気軽に交流できる環境を目指しています！
ご興味があれば採用サイトも覗いてみてください。
次はiOSDCでお会いしましょう！
