副業のQAスペシャリストとしてマネーフォワードHRソリューション本部プロダクト事業部QAグループに参画していますMark(@mkwrd)です。週に3時間だけ、マネーフォワードで仕事をしています。小欄では、ぼくが一体どんな取り組みをしているのかを語ってみます。エンジニアで副業を考えている方や、マネーフォワードへの参画を検討している(!)方に読んでいただけると、うれしいです。
この文章の要約
本業を持ちながら、業務委託として週3時間参画しています。主な取り組みは品質や組織づくりに関して「聴くこと」「話すこと」「繋ぐこと」の3つであり、特に「繋ぐこと」は本業とのコラボレーションという形で実現した珍しい貢献の形だと考えています。マネーフォワードの事業は広いので、HR領域だけでなく、様々な事業ドメインでパフォーマンスを引き出すヒッティング・パートナーになろうと、爆速前進の日々を過ごしています。
画像引用元: Roger Federerのヒッティング・パートナーをつとめるStefan Edberg https://www.youtube.com/watch?v=Cwrt36THazc
聴くこと
ぼくの最も基本的かつ重要な役割は、リーダーやメンバーの持つ課題に耳を傾け、思考整理に貢献することです。課題を見つけたり物事を解決したりする特効薬のひとつが、誰かに話を聞いてもらうことです。「壁打ち」という言葉を使うなら、ぼくは「壁打ちの壁」役をやっているのです。
話を聴くというのは、実はあんまり簡単ではありません。聴き手は自身の知識以上に「聴き方」が重要です。1on1で実践している方も多いと思いますが傾聴というスキル・マインドセットがそのカギだとぼくは考えています。これがなかなか難しく、人は、相手の話を聴いているようでいて、実は別のことを考えていることも少なくないのです。専門性の高いQAエンジニアだと、なおさらその傾向が強く出る気がします。声は聞こえているけれど、次に自分が話したいアドバイスに意識が向いて、気が散ってしまうのです。もちろん、それは善意によるものではありますが「今・ここ」に集中して話を聴くこともまた、話し手に対する敬意であり最大の貢献でもあるのです。
もし「傾聴」に苦手意識があって悩んでいる方がいらっしゃったら共感から始めてみるのも良いかもしれません。自分自身の考えは一旦脇に置いておいて、目の前の話し手と同じ方向を眺めてみるようなイメージです。あまりにも価値観が違いすぎると難しいですが、マネーフォワードの場合、チャレンジを歓迎するオープンな組織文化をベースとして共有しているので、どの部署のどんなメンバーとも共感ベースのコミュニケーションが取りやすく、とても良い組織だと感じます。
「壁打ちの壁」としての聴き手の役割を強調するとサンドバッグと表現できます。話し手が考えていることや課題を聴き手にストレートにぶつけることで「スッキリ」して、思考の整理に貢献できるからです。たった30分のセッションで思考が整理できるなら、良い時間の使い方かもしれません。
ところで、サンドバッグは丈夫ですが無機物ですから、話しません。しかし、ぼくの仕事には積極的に話すことも含まれています。
話すこと
エンジニアは学び続けること・進化し続けることを求められる職種です。しかし、業務がフル回転している状況で勉強に力を入れることは容易ではありません。読書家の悩みは昔から「本を買っても、それを読む時間は買えない」ことです。スキマ時間を使って動画で勉強するというソリューションもあり、ビジネス領域で良い学習サービスもありますが、技術領域となると、なかなか難しいと感じる人もいるかもしれません。
そこで、ぼくは積極的に情報を発信する役割を担って、チームの学習・インプットの促進を進めています。お手軽なところだとSlackのチャンネルに参考になりそうなサイトや資料のURLを貼ったり、アドバイスのような投稿をしたりします。また、業務上チームのみんなが理解しておく必要がありそうなテーマ、たとえば「アジャイル開発とは何か」とか「マイクロサービスの基礎」のような話題を扱う勉強会を開催することも多いですね。いずれも書籍がたくさん出版されているトピックですが、コンパクトにわかりやすくまとまった情報を見つけるのは大変かもしれません。
様々な情報や組織外の経験に基づく知見、またそれをベースにしたアイデアを素早くインプットできれば、インプットをもとに自分たちでテーラリングする時間も確保でき、より効率のよい改善活動や計画立案につなげられます。このように、「聴くこと」と同様に「話すこと」も重要な価値を生み出すのです。
発表に使うスライドは理解しやすさを最優先に考えて作ります。ここで改めて繰り返しますが、ぼくの業務時間は週に3時間です。「壁打ち」の予定が入る状況で勉強会のスライドも作るのは、正直なところ、至難の業です。どれだけの情報を盛り込むか、参加者に何を得てほしいかなど、あらかじめ目的を明確にし、ピンポイントな資料を仕上げる必要があります。社外カンファレンスでの登壇機会も多いため、過去の資料をリファインして再演することも多いですね。
繋ぐこと
勉強会の対象は社内だけではありません。社外、それもぼくの本業であるグロービスのQAチームとのクローズド勉強会を2021年9月から継続的に開催しています。クローズド勉強会には、副業であるマネーフォワードにも、本業であるグロービスにも、メリットがあります。異なる成熟段階・異なる事業領域のQAエンジニア同士で行うので、双方のチームに毎回多様な視点と刺激をもたらすことができています。
このクローズド勉強会は、マネーフォワードへの参画が決まったときから腹案としてやってみたいと企んでいたものです(いかにも既存の枠を無視してアクションを起こしたがるぼくらしいな……と我ながら思います)。通常の社外勉強会と異なる点は、わざわざ両社間のNDA(秘密保持契約)を結んで実現していることです。NDAがあるため、社内でないと話せないようなトピックや相談事・事例をオープンかつ具体的に発表・相談できます。経験をベースとした臨場感のあるトークと質問が飛び交う、満足度の高い場となっています。
今後も、両社の事情を踏まえた発表を続けていくほか、発表に慣れていないメンバーがLTにトライする場など、広く活用できる場となるよう企画を進めています。「以前話したあの案件のその後」みたいな発表や、合同のワークショップもできるようになると、さらに有意義になりそうな気がしてワクワクしています。
組織横断のヒッティング・パートナーをめざして
ここまで「聴くこと」「話すこと」「繋ぐこと」という副業QAスペシャリストとしての3つの取り組みをお伝えしてきました。あるときはサンドバッグのように聴き手に徹し、またあるときは効率よく知見・経験をお伝えする情報提供者になり、定期的に本業のQAチームと合同のクローズド勉強会を開いて両社のQAメンバーが幅広く学びを得られる場を作っているのです。
こうした役割を、ぼくは趣味のテニスの言葉からヒッティング・パートナーと表現しています。プロテニス選手の練習は、その多くがコーチなどヒッティング・パートナーとのラリー(ボールの打ち合い)です。彼らはラリーの中で身体の使い方や打点を調整しているのですが、どうしたら最高のパフォーマンスを発揮できるのかを一番わかっているのは、実は選手自身なのです。ヒッティング・パートナーはそれを引き出すために少しだけ手を貸しているのです。それがぼくの場合「聴くこと」「話すこと」「繋ぐこと」の3つの貢献に集約されているということです。
マネーフォワードはたくさんの事業領域を持ちつつ、さらに拡大し続けています。2021年5月に副業のQAスペシャリストとしてジョインして以来、ぼくが常に感じているのは、ガンガン拡大していく企業戦略の背景には、いつでもオープンにお互いを称え合う、明るく素晴らしい企業文化があるということです。
この恵まれた環境でぼく自身が考える今後のチャレンジは、マネーフォワードならではの卓越した品質文化をみんなで作っていく動きを加速するために、HR領域だけでなく様々な事業ドメインでもパフォーマンスを引き出す、組織横断のヒッティング・パートナーに進化することです。
QAエンジニアの副業の可能性を模索する素敵な旅は、まだまだ続きます。
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両社に籍を置くぼくが保証します。マネーフォワードも、グロービスも、素晴らしい会社ですよ……! まずはカジュアル面談からいかがですか? この記事を書いた私Mark(@mkwrd)にDMをくださってもOKです! ぜひお話ししましょう! ご連絡お待ちしています!!
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