Money Forward Developers Blog

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チームメンバーの巻き込みと二人登壇によって、登壇の心理的ハードルが下がった話

はじめに

こんにちは。マネーフォワード ERP開発本部 ガーディアングループ クラウド経費チームのせっきーこと @sekky です。2024年4月入社で、今回が初めてのブログ投稿になります!

想定する読者

この記事の想定読者は、「登壇の経験はあまりないが、将来的にはやってみたい。でも自分にはハードルが高いかも・・・」と感じている方です。 この前、他チームのメンバーと登壇について話した際、「近いうちに登壇やってみたいんですよね」と話したことが本ブログ執筆のきっかけとなりました。 それを聞いて、登壇をしてみたいがハードルが高いと感じている方が潜在的にいるのではないか、と思いました。

また、チームメンバーに登壇してもらいたいと思っているリーダーの方にもマッチするかもしれません。 「これまで登壇何回もやってきました!」という方向けではないので、すでに自信がある方はスルーしてください。

登壇をしたことがない人の課題

体感ですが、登壇をしたことがない方、あるいは私のように社内での登壇しか経験がないという方はハードルが高いと感じてしまい、躊躇してしまうことが多い印象です。 ここで言う「ハードル」は、具体的には以下のような要素に分解することができると思います。

  • 何を話していいのかわからない
  • 誤ったことを言って、有識者から指摘されるのが怖い
  • そもそも人前に出ることが怖い

本題

結論から言うと、私はチームリーダーの@tositeさんと二人で、2024年7月11日に実施されたイベントで登壇をしました。

https://moneyforward.connpass.com/event/319313/moneyforward.connpass.com

その結果、上記の課題のほとんどが解消されたと感じました。

実際に登壇を行ったイベントの開催レポートがこちらMoney Forward Tech Event vol.2 開催レポートになります。 多くの登壇者は一人で登壇しているため、「登壇は一人で行うもの」という先入観があるかもしれませんが、基本的には一人で行わなければいけないというルールはないことがほとんどだと思います。 ではなぜ二人で登壇しようと思ったのか? 今回は二人で登壇をするに至った経緯、チームメンバーにも関わってもらった経緯と、それらの効果についてお話しします。

経緯

2024年6月上旬、会社のSlackチャンネルで、イベントの登壇者を募集するアナウンスがありました。

私はその時点で入社して1〜2ヶ月程度の新人であり、「話したいこともあまりないし、自分自身に尖った技術的な強みがあるわけでもない、Money Forwardでの仕事の実績もまだないのであまり関係ないな」と思っていました。 前職では、社内での少ない人数のイベントにおいて登壇する機会は何度かあったものの、外部向けのイベントでは登壇したことはありませんでした。 が、過去にいくつかのTechイベント(PHPカンファレンスなど)に参加者として参加して以来、登壇に対する漠然とした憧れのような感情はありました。

そんな中で、出社したタイミングで今後の自分のチーム内での動きについて話す機会がありました。 その際にポロッと「いつか登壇はしてみたいですねー、登壇を目標にして仕事をしていきたいです」と話したところ、「え?今すればいいじゃん?」と言われました。

※ 上記は実際に登壇したイベントとは別です

この後、対面で相談し上記のような現状の所感をお伝えしたところ、「10分の登壇を5分ずつに分けて登壇すればいいんじゃん?」という話になり即登壇申し込みとなりました。 申し込んだはいいものの、自分はこの時点ではめちゃくちゃテンパってました。笑

当日までの準備

当日までの動きとして、真っ先に「何について話すのか」をチームリーダーと話して決定しました。 「ガーディアングループのこれまでの活動と今後について」を全体の話す内容として決めた上で、自分の内容はそれに沿って「入社して3ヶ月でガーディアングループについて感じたこと、これからやっていきたいこと」としました。 (ガーディアングループとは、一般的に保守運用やCRE(Customer Reliability Engineering)と呼ばれている領域の業務を担当するチームです。単なる保守運用だけに留まらず、プロダクトを能動的に守護している組織です!) その後、具体的な話す内容についてブレストを行い、それをもとに大枠の論理を組み立てていきました。  スライドは各自作成して、中のフォーマットなどを合わせる作業を行いました。

反省点を一つ挙げるとすれば、スライドの作り方は人によって大きく異なることがあるため、二人で登壇する場合はある程度は方針の認識を定めてから作成すべきでした。 自分のスライドデザインがチームリーダーと大きく異なっていたため、修正に時間を要してしまいました。

最後にトークスクリプトを作成し、自分の担当部分が5分以内に収まるように不要な部分を削っていきました。 そちらの内容については、チームリーダーだけでなくメンバーのレビューも重ねて完成させました。 一度同じ内容を、練習も兼ねて社内イベントでも発表しました。

当日

イベント当日は緊張していましたが、ここまでの事前の準備やチームメンバーのサポートもあり、スムーズに終えることができたと感じています。 当日の登壇に使用したスライドはこちらです。

メリット

実際に二人での登壇と、チームメンバーからサポートしてもらった登壇を終えて、以下のようなメリットを感じました。

登壇ネタについて一緒に検討できる

なんでも話していいよと言われても、何について話せばいいかわからないということになりがちです。

私は登壇とは「仕事や趣味の中で直面した課題について整理し、それについてどのようなアプローチを取って解決したか」ということを話す場面だと考えていました。 そのため、ジョインして数ヶ月の自分が話すことはなさそうだと思っていました。

ですが、今回ネタについて相談したところ「現在進行形で直面している課題について話して、それについてどうアプローチしようとしているか、といった内容で登壇してはどうか」、とアドバイスをいただきました。 これは今までに自分が持っていなかった観点であり、このアドバイスのおかげで登壇に対する考え方を柔軟にすることができました。

複数人でブラッシュアップができる

一人で登壇するとなると、全て一人でやらないといけないと考えてしまいがちです。 実際に、過去に自分が実施した登壇は一人で発表内容の検討、スライド作成など全ての工程を行っていました。 ですが、これだと「誤ったことを言わないようにしないと・・・」と思ってしまい、徹底的に調査して資料を作成する必要があり、莫大な時間がかかってしまいます。

二人で登壇をする場合、自然と一緒に登壇するチームリーダーと内容をブラッシュアップすることができました。 また他のチームメンバーにも内容を見てもらうなど、多くの人を巻き込んで推敲してもらえるなどのメリットもありました。

例え一人で登壇する場合であっても、他の人を巻き込んでレビューしてもらえれば、結果的にクオリティが上がり、登壇しやすくなると思います。誤ったことを言ってしまうかも、という不安もなくなるはずです。

人前に出る心理的なハードルが下がる

前述した通り、多くの人にとって人前に出ることは心理的なハードルが高い行動となることでしょう。

ましてや社外向けとなると、会社の名前やブランドを背負うことにもなるので負荷は倍増です。 これまで登壇をしたことがない場合、失敗した時のことを考えてしまうと登壇のハードルが高くなるのは当然です。

ですが、二人で登壇となると、例えば10分の登壇であれば5分だけを担当するということになります。 また、今回の登壇においては二人での対話形式という形をったため、従来の固い形での登壇ではなく、柔らかい雰囲気での登壇となりました。 和やかな形で進んだため、失敗を考えず、あまり緊張せずに登壇に臨むことができたと思っています。

終わりに

今回二人で登壇することを提案していただき、周囲も巻き込んで、登壇に慣れない自分をサポートしていただいたチームリーダーに非常に感謝しています。 二人での登壇は大きな効果をもたらす一方で、お互いの負荷が増える部分もあります。 特に、本番での流れを合わせる作業に時間を費やすこととなりました。 そのような負荷がある中でも、登壇の助けをしていただいたことに感謝しております。

また、二人で登壇するのは難しいという場合でも、他のチームメンバーをどんどん巻き込んでいくことでハードルが下がると感じました。 これまで経験した登壇においては全て一人で準備を行っていましたが、もっと周囲を巻き込んでやるべきだったなあと感じました。

一人での登壇はハードルが高いと感じているそこのあなた、次はあなたの番です! ぜひ周囲の人を巻き込んで、登壇に挑戦してみませんか!

参考資料


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