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私が思うQAエンジニア像の変遷の話 〜そして私はマネーフォワードに辿り着いた!〜

こんにちは!マネーフォワードでクラウド会計のQA(Quality Assurance・品質保証)エンジニアをしております、みなみと申します。

私は6年ほどQAエンジニアの仕事に携わっているのですが、業務経験を積んでいく中で自分が思うQAエンジニア像が以下のように変わっていきました。

最初はテスト実施のことで頭がいっぱいでしたが、テスト仕様書・テスト計画作成を担当するようになると「テストに求められること」について考え始めます。

次に「品質って何?」を考え始め、その結果「品質の定義」に取り組み始め.....といったように、一歩ずつキャリアを進めていく中で「QAエンジニアに求められること = QAエンジニア像」が変わっていきました。

今回はそんな私の 「QAエンジニア像の変遷について」「どのような経緯でマネーフォワードに辿り着いたのか」 についてお話していきたいと思います。

QAエンジニアのキャリアの一例として参考になれば幸いです。

Phase1 「テスト実施業務でテスターデビュー」

私が初めてQAエンジニアの業務として体験したのは、Webアプリケーションのテスト実施業務でした。

生まれて初めてテストケースを見た時は、内容が全く理解できなかったことをよく覚えています。

周りのサポートを受けながら何とかテスト実施を進めていたのですが、「OK」「NG」を付けていくことはできても、なんか手応えがない....

その時の私↓

上記のような疑問で頭がいっぱいで、「手応え=得られるもの」 が全くわからない状態でした。

そんな疑問の数々について明確な回答には辿り着けなかったのですが、 「そもそもテストをする目的って何?」 ということを突き詰められる会社に行きたいと思い始めました。

Phase2「視線はテストから品質保証へ」

もっとテストについて知りたいという欲求を叶えるため、第三者検証会社に転職しました。

テスト計画の作成やテスト設計を行うことになった私は、今までにも増して「テストって何のために行うの?」を突き詰めて考えていく必要がありました。

その結果、私のマインドセットは下記のように大きく変わりました。

そして、 「明確な目標・目的」を理解するためには、担当するプロダクトの要求・要件から考える必要があるということに気付きました。

上記のようなことを知るためには、要件定義の場に当たり前の様に出席し、プロダクト・サービス・ユーザーストーリーの理解を深めていくことが必要だと痛感しました。

しかし、第三者検証会社では一般的に決まった仕様を正解として、テスト設計・テスト実施を担当することが多いです。

そこから、「末端の仕様だけではなく、その背景や届けるべき価値を理解していきたい」という思いを抱き、事業会社を目指すことを決意したのです。

Phase3「事業会社へ。”品質の定義” からできるQAチームを作る」

ここで私は上流工程へ関わることを目的として「事業会社におけるQAエンジニア」に挑戦しました。

プロダクトはユーザーに価値を提供するものなので、 下記のように、上流の要件から必要な品質を理解し、その品質を担保するために必要な手段を考えました。

すごく大変な作業ではあるのですが、これが事業会社のQAエンジニアの醍醐味であり、最もやりがいを感じる作業だと私は感じています。

また、事業会社のQAエンジニアをやっていると「早くユーザーに届けたい」「早くユーザーのリアクションが見たい」という想いが強くなってきます。 そこで私は初めて自分事としてQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)のバランスを考え始めました。

その延長で、 「定めたQCDを実現するためにはどんなことが必要なのか」 →「全ての工程でどのような品質保証をするのか明文化が必要だ!」 ということで、全体テスト計画書を意識し始めたのもこの頃です。

Phase2で書いたように「テストはあくまで手段」なので、テストのことしか考えていないと、プロジェクトにおける品質のゴールテープがどこにあるのか、どうやってゴールテープを切れば良いのかわからないものです。 そういった課題を解決するために、QCDの定義からQAエンジニアがしっかり入っていくことで、果たすべき目標を明確にする必要があります。

その結果、最適な品質保証の手段を考えることができるのだと思います。

また、品質保証の手段を考えていく中で、品質を作り上げていくにはプロダクトに関わる色んな立場の人と協力する必要があることを強く実感しました。

全体で達成しなくてはいけない品質を前提としながら、 上流から段階的に品質を作り込むことが大切だと気付いたのです。

Phase4「品質を前へ。プロダクト価値をもっと前へ」

そして今。 私はマネーフォワードでQAエンジニアとして働いています。

Q1:どうやってマネーフォワードに出会ったか

A1:元々名前は知っていたのですが、「どんな会社なんだろう」という興味を持ったキッカケは横浜Fマリノスです。横浜Fマリノスを試合を見ていてマネーフォワードのロゴや名前が自然と目に入ってきました。そこに加えて、自分の転職活動の熱量が高いタイミングでスカウトしてもらったことも凄く大きかったです。「マネーフォワードって、Fマリノスのマネーフォワードかな?」っていう感じで、タイミングがバッチリでした。

Q2:なぜマネーフォワードを選んだのか

A2:この記事で取り扱ってきた「QAエンジニア像」というところで親和性が高かったからです。

Q3:どんなところに親和性を感じたのか

A3:マネーフォワードのQAエンジニアのMVVの「品質を前へ。プロダクト価値をもっと前へ」という言葉にある通り、「プロダクト価値を向上すること」に強い目的意識を持っているところが自分の考えとマッチしていた = 親和性がとても高いと感じたからです。

Q4:MVVの気に入っているポイントは?

A4:MVVに「プロダクト・プロジェクトが進むべき道を懐中電灯のように照らす」とあるように、「ただテスト実施をやる」「ただテスト設計をやる」というだけではなく 「品質の導き手である」というところに誇りを持っています。 前述した通り、品質は段階的に作り上げていくものでもあるので、「導き手」という表現はすごくしっくり来ていて気に入っています。

上記のMVVに即して、私の所属しているQA推進部のQAエンジニアは、品質保証に関して広く裁量を持つことができます。 QAエンジニアとしてのビジョンをしっかり持っていればいるほど、様々なことに挑戦することができるフィールドがあるということです。

私は現時点で「QAエンジニア像はこれで完成した!」と思っているわけではないです。 マネーフォワードで様々な経験を積んで、また時代・組織・プロダクトに即してQAエンジニア像はアップデートされていくものだと思っています。

マネーフォワードでどのようなチャレンジをしたかについては、別の記事で報告させてください。

最後に

QAエンジニア像は人によって少しずつ違うものだと思いますし、違って良いと思っています。 開発経験があるQAエンジニアならその経験を長所として生かす品質への貢献の仕方がありますし、マネージメントが得意ならそれも大いに生かせるのが特徴かと思います。

大切なのは 「良いプロダクト作りに貢献すること」 なので、 「QAエンジニアという仕事を通してプロダクトに貢献したい!」と思う方は是非下記のQAエンジニア募集詳細をご覧ください。

【QAエンジニア】マネーフォワードクラウド(会計)_東京(田町) | 株式会社マネーフォワード

最後までお読みいただきありがとうございました!


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