みなさんこんにちは! HRソリューション本部でQAエンジニアをしてます。honaminです。 とつぜんですが、みなさんの職場では「社内勉強会」なるものが行われていますか?
マネーフォワードでは毎月多くの社内勉強会が行われており、「誰でも参加OK!主催OK!」という環境が整っています。また、社内勉強会カレンダーがあり、ビジネス、開発という枠組みにとらわれず、さまざまな種類の勉強会が共有されています。興味がある勉強会があればいつでもチェックして参加することが可能です。
社内勉強会の詳細はこちら 社内勉強会カレンダーのご紹介
せっかくこんなに恵まれた環境があるので、わたしも何かいっちょ勉強会やってみるか! とおもって始めたのが「JSTQB FL* 勉強会」(全8回、2021年10月〜2022年2月まで実施)でした。今回は勉強会運営も含めた課題と実践について書いてみます。
*JSTQB FL(Foundation Level) JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)が運営している、資格認定制度の資格試験のひとつ。ISTQB(International Software Testing Qualifications Board)を通じて、アメリカやイギリス、ドイツなどのISTQB連携のテスト技術者資格と相互認証を行っているため、海外でも使える国際資格。ソフトウェアテストとはなんぞや、という基本的なところを一通り学ぶことができる。
シラバス無料はこちら http://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_foundation
準備期間中の課題と実践
課題1:入社したての会社、初めての勉強会運営、右も左もわからない
最初の壁が一番高かった…(笑) そもそも私がマネフォに入社したのが2021年の7月、勉強会やろう!と企画案を書いたのが2021年の8月でした。とりあえず走り出してから考える、は自分の良いところでもあり、悪いところでもあると自覚しています。
また、「勉強会」というもの自体主催した経験すらありませんでした。
とりあえず社外の勉強会にはよく参加していたので、こんな感じだろう、というふわっとしたイメージがあっただけです。よく走り出せたな…。
実践1:社内の情報発信についてのガイドラインを漁る
マネフォにはこんなニューカマーにも優しいガイドラインが沢山揃っていました。「あとはやるだけ」な環境が揃っていたので、迷うポイントも少なく、まっすぐ進むことができた気がしています。技術広報の方々やその他の先人たちに感謝。
実践2:全社のQAエンジニアが集まる場で協力者をつのる
これは失敗しました。そもそも入社直後で正体不明の私がお声掛けしても手を挙げづらかったと思いますし、みなさんの業務状況を把握していなかったので、お忙しい方が多数だったことでしょう…。
しかしながら、やるぞー!と宣言したことにより、とても多くの方に応援&協力してもらえたのは良かったポイントです🙌
実践3:参加者を確保する
任意の勉強会とはいえ参加者が1人以上いないことには成り立ちませんよね…。ということでHR-QAチームのみなさんに「参加者になってください!」とお願いして、参加者1人以上は死守できる状態にしました。これにより私の精神はとても安定しました。
課題2:何人くらい参加してくれるのかわからない
さて、企画は終えたものの参加したい人がどれくらいいるのか、まるでわからない状態でした。せっかくやるのだから多くの人に参加してほしいけど、QAという領域自体ニッチですし、QAエンジニア主催の全社向け勉強会も、会社として前例がなかったので未知しかありません。
実践:番宣用イベントをこしらえる
せっかくやるなら多くの人にきてほしい!集客だ!
ということで勉強会0回目という番宣用のイベントをこしらえることにしました。ここでは社内QAエンジニアの長老的立場のjoさんや、HR-QAグループリーダーの森田さんにも登場してもらって、とにかくまずは「QA(Quality Assurance:品質保証)について知ってもらう」ことを主目的としました。
色々考えているうちに、「これはもう勉強会という枠組みではなく全社イベントとしてやった方がいいのでは…?」という結論にいたり、「こういうことがやりたいんです!!!」と騒いでいたらCOO室まで話がとおり、とんとんと全社イベント化しました。(マネーフォワードすげぇ)
Special SessionというMFBC全社員に向けたイベントでQAについて話す機会をいただき、QAについての認知を広げるとともに、私自身も図々しくも登壇して、勉強会の番宣をする、というMissionも達成しました✊
結果として、勉強会の初回には50名弱くらいの方がきていただけたので、万々歳です。
課題3:どんな内容の勉強会にすればいいのかわからない
テーマとしてJSTQB FLを取り上げよう、全8回でスケジュールは…と大枠は決めていたものの、実際に資料を書き始めると何を伝えたら良いのか、どこがゴールなのか全くわからなくなっていました。
実践:有識者と試演会(壁打ち)を行う
技術広報のluccafortさん、マネフォQAエンジニアの先輩のyoyaさん、HR-QAチームメイトを招集して、試演会を行いました。勉強会の元ネタとなる参考書の内容を全部詰め込んだ文字いっぱいスライドを準備して、自信満々に臨んだわたしですが、たくさんのフィードバックをいただきめっちゃ凹みました!
- 文字が多すぎて話している内容が入ってこない
- 分量が多すぎて聞いている方も話している方も大変。時間も足りなそう
- 社内のプロダクトも話の中ででてくると理解がすすみやすいかも など
たくさんのご意見いただきましたが、一番響いたのはyoyaさんからの 「教科書に書いてあることはみんな読めばわかる。honaminが話したいこと、伝えたいことを話すのがいいんじゃないかな?」 というお言葉でした。
他にもこれはあった方がいい、これはない方がいい、など、各視点からのご意見いただけたので試演会をやってとても良かったと思っています…!最終的に全部詰め込み型の資料にするのはやめて、参考書から特に伝えたい部分だけをピックアップする、という方式に切り替えました。
読むための資料と話すための資料でつくりを変えた方がいいという点が学びでした。
運営中の課題と実践
さて、入念に準備をし、実際運営開始してみると、いろいろなことが見えてきました。
課題1:運営中に勉強会をブラッシュアップしたい
全8回、比較的長期間の勉強会を予定していましたので、運営中も常にブラッシュアップが行えればと思っていました。
実践1:参加者アンケートを取る
改善にはお客様の声が必須…!と思っていたこともあり、全ての勉強会で参加者アンケートを欠かさず実施しました。多くの方にご協力いただきとても感謝しています!
全ての勉強会を通したアンケート結果はこんな感じでした🙌
どちらもありがたいことに高得点です!(みなさんやさしい)
アンケートを通しての気づきは、理解度が高い=満足度が高いということではないということです。理解度が高いの中にも「ちょうどよかった」「思っていたよりも簡単だった」の大きく2通りあり、勉強会全体としては理解度は3〜4、満足度は4〜5あたりを目指していたのですが、全体の内容として優しめにしか実施できなかったなぁと思っています。
全体の総評としてはこんな感じですが、アンケートでいただいたご意見をもとに次回勉強会の難易度を上げ下げしたり、ということを意識的に行っていました。
実践2:HR-QAチーム内で振り返りを行う
会期を通して2回ほど振り返りを実施し、振り返り手法としてはOODAループを採用しました。理由としては、私以外のメンバーがobserverとして勉強会に参加していたことが大きいです。観察者、の立ち位置からさまざまな意見を出してもらい、状況判断や今後の方向づけは主催者側でジャッジする、という進め方をしました。
よかったことは、チームメイトに客観的に意見を出してもらったことで、自分では気づけなかったことに気づけたり、新しくやること、もうやらないこと、のジャッジがしやすかったという点です。また、改善ポイントだけではなくて、よかったポイントも挙げてくれたので、モチベーションがめっちゃ上がりました。(感謝しかない)
課題2:参加者とコミュニケーションが取りたい
今回の勉強会はZoomのウェビナーを利用したため、参加者とのリアルタイムコミュニケーションがなかなか厳しい状態でした。
実践1:Zoomの投票機能を使ったクイズやアンケートの実施
何かしらのインタラクションがしたい!と思って盛り込んだ内容でしたが、結果としてはなかなか好評でした。また、勉強会初回で「いままで何らかのテストを行ったことがありますか?」とアンケートしてみたのですが、21名の方から「はい(100%)」で返ってきたのはびっくりしました!
「プロダクトをみんなでみる」がマネフォの文化なんだなぁ、と思った瞬間です。
実践2:アンケートの質問にはDM or 次回勉強会で回答
アンケートを通してご質問いただくこともあったので、ご質問に対してはDM(ダイレクトメッセージ)もしくは次回勉強会で回答するを心がけていました。せっかく参加してくれたので、ご縁もつなぎたいですよね。
課題3:ひとりでしゃべるのさみしい
初回を迎える前から、ひとりで喋るのに限界を感じていました。
実践:チームメイトに「天の声」を依頼
ちょうど勉強会を始める時期にご入社された筑後さんに「天の声」をお願いしました。天の声とは、チャットに質問を投げるとどこからともなく回答が返ってくる。そんな声です。
しゃべりながら質問に答えながらの運営は無理ぽよーと思っていたので、これはとても助かりましたし、後半の勉強会では筑後さんとのトーク時間も設けて、ひとりでしゃべるから無事卒業できました。(もうさみしくない!)
そんなこんなで勉強会は無事終了
いろんな人に支えられながら、勉強会は無事終了しました! 最後にやってよかったことをいくつかご紹介します。
いろんな人とのご縁ができた
延べ人数としては150名程の方にご参加いただけました!ご参加いただいた方々の職種も様々で、カスタマーサポート、デザイナー、エンジニアといろんな方に幅広くご参加いただけたのはよかったです。
また、「あの時の勉強会で…」と個別にお声がけいただくこともあり、勉強会がきっかけで、他の部の方ともコミュニケーションが取れたことはとても嬉しい副産物でした!
社内にQA(品質)に関しての資料が残せた
勉強会はすべて録画し、利用したスライドも合わせて社内で共有できるようドキュメント化しています。これにより好きな人が好きな時に閲覧することができます。
そしてなにより自分が何かしら説明する時に、自分で作った資料が使えるととても便利ということに気づきました。
資格取得に向けて最高の勉強になった
実は勉強会をやろうと思ったきっかけのひとつに「2022年2月のJSTQB FL 試験で合格する」という裏目標がありました(笑)
目論見通り、人に伝えれるレベルで資料を作成したり、勉強会で話したりしたことにより、実際の資格試験ではほぼ勉強せずに(勉強会で資料化しなかったところだけ勉強)、8割の問題が自信を持って解くことができました。(まだ受かったとは言っていない。)
さいごに
まだまだ書き足りないくらいですが、ここらでおしまいにしようかと思います。2週間に1度60分間の勉強会を0から作るのはなかなかにハードでしたが、得るものも多かったのでやって良かったなって思っています!一緒に走りきってくれた関係者の方々にも感謝です🙌
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