Money Forward Developers Blog

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ポエムは恥だが役に立つ

TL;DR

この記事は、マネーフォワード関西拠点 Advent Calendar 2021 🎄15日目の投稿です、担当は技術広報をしている luccafort です。 14日目は nabe_rey(なべれい)さんで 関西へリロケーションしませんか? でした。

この記事では入社して半年くらいたったときにある日ふと思い立って「チームにJoinして効率よく信頼貯金を貯めるHowTo」というポエムを書いて満足していたらいつの間にか社内のスクーリングチャンネルで共有されていたでござる…という話をご紹介します。

いい話なので社内はもちろん、Motto世の中にポエミーな文章があふれていてほしいし、ためになる話だけじゃなくてくだらないポエムが役に立つこともあるんだよ…ということがお伝えできればなと思っています。

書くきっかけはポエムがスクーリングで共有されているよ!と教えてくれた流れから「いい話だよね!」といってもらえたことで「よっしゃ、書くか!」となりました。 人類は愚か。

余談ですが、「スクーリングってなんだろう?」となったかたもいると思うので簡単に説明すると、入社直後にあるオンボーディングの一種だと捉えてもらえればイメージしやすいかなと思います。

マネーフォワード クラウドシリーズ関連部署の配属者に対して実施する、各プロダクトの基本的な機能や特徴を理解してもらうための導入カリキュラム

正式には上記がマネーフォワードのスクーリングの概念の説明になりますが、オンボーディングや研修のときに社内ポエムとして書かれた記事が参照された、といえば事態が伝わるかなと思います。

なぜ件のポエムを書こうと思ったのか?

全くなんで書こうと思ったのか思い出せないので頑張って思い出そうとしました……が完全にこの世から記憶は失われてしまいました。 いかんせん1年以上前のことで完全に忘却の彼方に飛んでいってしまったので仕方ないですね! 書いたあとで社内のチャットツールに下記のような投稿をしていることまでは突き止めました。 大喜利してないでさっさと寝ろといいたい。

余談ですが、当時社内ドキュメントツールはesaを使っていました、いまはkibelaなので短い時間でも結構変わっていることがあり、時間の流れを感じることができます。

閑話休題。 ともあれ、当時書こうと思ったお気持ちはさておき、年に1回くらいの頻度で「ポエムはとてもいい文化なので皆さん書きましょう!(超意訳)」という怪文書を社内に放流しているので多分良質のポエムに飢えていたんだと思います。 わたしはポエムが好きです、わたしはポエムが好きです。

大事なことなので2度いいました。

どんなポエムを書いたのか?

社内ドキュメントツールに投稿していたものを一部編集して転載したものをnoteにあげています。 気になるかたは読んでください。

チームにJoinして効率よく信頼貯金を貯めるHowTo

6000字くらいあるクソながポエムなんですが、要約すると以下になります。

  • チームに入ったときはレスポンスの速さが正義だよ!読む前に「確認します!」だけでもあると助かります!
  • 上司や同僚は何に困ってるかわからないから文字や言葉でアウトプットしよう。テキストだと非同期コミュニケーションが取れるのでオススメだ!
  • コミュニケーションの量と質を高めよう、非同期コミュニケーションもいいけど同期コミュニケーションのほうが信頼貯金はたまるよ!
  • チームに入って最初に貢献できるポイントはドキュメントの整備だよ!許可を得る前に間違っているところをシュッと直しちゃおう!

余談ですが、本当に偶然にポエムを投稿した同日に同様のテーマのブログが公開されていました。 こちらのほうが綺麗にまとまっており、大変わかりやすいので個人的にはこちらがオススメです。

【新人ITエンジニア向け】僕が仕事をする上で大事にしているポイントあれこれ

ポエムを読んだひとの感想

特にどこかで告知したわけではないのにちょくちょくリアクションいただくことがあったので何名かのメンバーに「なんで 👍 したのですか?」と質問してみました。

以下、一言づつコメントをもらったので紹介していきます。

まずは、レスポンスの速さという部分にめっちゃ共感しましたね。 今年一年 マネジメントも本格的にやるようになってから、受け入れ側の目線としても これ(レスポンス)があるだけで だいぶ安心感を感じています (逆にレスがないと、何かで悩んでいるのかな? 進みが悪いのかな? とか 心配ごとが増えて 自分もちょっとつらかった経験もありました。)

レスの速さに共感したよ…というコメント、マネジメントする側になったことでより共感したということですね。

書いてある内容について共感できることが多かった(入社直後はレスポンス命だよね、とか、受け入れ直後はかんたんなタスクを渡して様子を見るよね、とか)ってのもあるけど、肩肘張らずに投稿していくスタイルがとっても好きなので :+1: したってのが理由っすね。 もやもやしてるけどどうしたらわからない、みたいな問題って、ひとりが気になってるってことは他にも気になってる人はいるはずでして。それを文章にまとめて発信するのって大事だと思ってるんですよね。 (中略) 問題を認識しつつ、前向きに解決していきたい、みたいな気持ちが全面に出てるポエムが好きでして、そういうのが社内ドキュメントとして見れる会社っていいなって思ってます。そういう会社で働きたい。

共感ポイントとして書かれたことに同意のリアクションとして、プラス「1人でモヤモヤしてることをアウトプットするのって大事だよね、前向きにそういう課題を解決できる組織が好き」というコメント。

レスポンスの速さ/思考のアウトプット/コミュニケーションの量 上記、大事ですよね!すごく刺さりました~!なので「いいね!」押したと思います。 心がけるようにします。

これは実際に新しく入ってきたメンバーからのコメント。意識するだけでも多少変わると思うので参考にしてもらえて嬉しいです。なおぼくも実行できているわけではございませぬ。

kibelaのコメントの通り、ストレイトクーガーに釣られただけなのでした 🙈 (新しい環境に入ってどうしたら良いか戸惑っている人に対しての1つの提案としていいなと思いました)

ネタに釣られたよという人もいたのでネタもたまには役にたちますね、ガハハ!

どうやってポエムを発掘したのか

マネーフォワードは日々従業員が増えており、今現在ではグループ会社含め1000人を超えるメンバーが働いています。 当然社内ドキュメントの量もその数に比例して増え続けています、つまりここで「君たちはいったいどうやってこのポエムを発掘したんだい?」という疑問が生じるわけですね。 推測しても絶対にわからないので実際にスクーリングにしようされているかたに直接お聞きしてみました!

どうやら当時CS本部 ※1の朝会で……

「自分の好きな社内ドキュメントを紹介しよう!」

という取り組みが行われていたそうな。なにそれ知らない、面白そうなので参加したい…(現在はされていないそうです、残念)

※1
CS本部が正式名称になります。
マネーフォワードにはカスタマーサクセス的な職種とカスタマーサポート的な職種の両方があるのでややこしいのですが、今回はカスタマーサポート側が対象です。
何が違うねん?というかたは「お客様センターのようなものをイメージしてもらって大丈夫です!」と教えてもらったので、そういったイメージを持ってもらえればと思います。

マネーフォワード クラウド会計Plusの窓口担当をされていたCSさん(会計Plusは関西拠点で開発しているプロダクトです)がその朝会でポエムを紹介されたらしく、それを聞いたCSさん(スクーリング担当のかた)が「いいじゃん。スクーリングで紹介しよう!」という経緯になった…とのこと。

いやどうやって見つけたのか謎すぎるじゃん?とお思いのかたもいるでしょう、ぼくは思いました。 なのでもう少し補足すると以下のような流れだったようです。

  1. 会計Plusメンバーと関わりが深い、京都も好きなCSさんが担当窓口だった
  2. ある日「京都拠点ってどんな感じだろう?」と社内ドキュメントを検索する
  3. マネフォの関西拠点があるビルの隣が 幕末の有名事件の1つ池田屋事件の跡地 だと知る
  4. なんか面白くなって京都拠点に関するドキュメントをいろいろ調べていたらポエムが発掘される
  5. 社内イベントやビデオ会議などでガヤ芸人しているluccafortが「こんな記事書いてるんだ〜」ということで紹介

池田屋からポエムへつながる関係性が謎すぎる…。

そして、スクーリング担当のかたが「スクーリングで真面目モードだったところに一息つけてもらいつつ、ちょっとしたTipsを紹介する」という意図で始められた…とのことでした。 もう少し具体的に書くと…

  • 入社して間もないメンバーに活用してもらえるHowTo記事であること
  • 社内ドキュメントには業務以外のいろんなことを書いていいよ!という文化を伝えられる
  • 楽しく知識をつけながら一息ついてもらえるかもしれない
  • マネフォのスクーリングはかなりガッツリやるので息抜きをしつつ、ためにもなる

なんかめちゃくちゃ高評価していただいているが、真夜中のテンションでどう考えても頭がおかしいときに大喜利しながら書いたポエムがそんな変遷をたどるとか誰も予想できないと思う。 ぼくは悪くない。

Motto雑(気軽)にアウトプットしてほしい気持ちがオーバーフローした

社内ドキュメントツールと書くと「仕事に関係する真面目なことを書かないといけない」という意識がどうしても働くと思います。 エンジニアは比較的インターネット文化になれているので比較的こういった怪文書を書くこと、読むことを受け入れているフシがあります。 一方マネーフォワードには当然エンジニア以外にもたくさんの職種のかたが働いています、その職種の中にはそういったインターネット文化に疎いかたもいらっしゃいます。 そういった文化的なバイアスを和らげる意味でどうやら使われ始めたということのようでした。

全く予想していない使われ方ではありますが、開発者の意図を飛び越えた使い方をユーザがおこなうことも珍しくありません。 そういう意味では、どんなくだらないことでも書かないよりは書いたほうがいいということですね。 ブログにして全世界にフルオープンにするのは怖くても社内であれば「こんなことを書いたやつは誰だ!」と叱られることもないでしょう。(個人を誹謗中傷するような内容などは当然別。)

ポエムというと詩的なものを想像するひとも増えたのではないでしょうか? 5〜10年ほど前は今回紹介したような怪文書のポエムが比較的よく書かれていた印象があります。最近では減ってしまったように感じて少しさみしい思いです。 今回の例のように「誰かの役に立つ記事」ではない、ただの雑な思考の発露やメモがもっとインターネット上にアウトプットされてほしいと思っています。 例えば、本を読んだ感想文や最近買ってヘビロテしている家庭用品、好きなスポーツチームの悲喜こもごもな感情を綴ったものなどなど。 役に立つことだけが価値ではないです、多くの読者のかたは書き手(あなた)を通して紡がれるストーリーが読みたいと思っているのではないでしょうか?

書かなければ価値はゼロのままプラスにもマイナスにもならないのですが、書いてしまえば価値は生まれます。 なので世界中の人が、 Mottoポエムを書いてくれるといいな と思います。 最近だとそれがYouTubeやTiktokのような動画メディアなのかもしれないですね、そう考えるとああいった媒体はローコストで発信できるのでいいのかもしれません。

ポエムは恥だが役に立つ

自分の中の当たり前を整理して、面白おかしく書いただけだったが、まさかスクーリングで共有されているとは思わなかった、という話を紹介させてもらいました。 マネーフォワードでは「とりあえずそれ共有しようよ!」という取り組みを最近始めました。 当初はぼくだけがひたすら共有していたのですが、最近ちょこちょこといろんなかたから「これとりあえず共有ね」という感じでさまざまな情報が流れてきてハッピー!になっています。 全社連絡のリマインドのようなものから、ちょっとしたTipsの紹介、あるいはコードクイズのようなものまでノージャンルで情報が集まってくるとなかなか楽しいなという気持ちになります。

そういった中の一つに自分が書いたポエムがちゃんと会社の業務をおこなう上で役に立っている…というご紹介をさせていただきました。 タイトルは某ドラマをもじったものなのですが、これ以上ないくらい起こった現象を説明してくれているのでそのまま採用させてもらいました。 ドラマ制作陣から怒られたら別のタイトルを考えようと思います。

まとめ

まとめです! だいぶ長くなってしまいましたが、ポエムを書いたら会社のスクーリングで共有されるようになったよ!という紹介記事を書きました。 きっと皆さんの中にもご自分では気づかない素晴らしい原石が眠っていると思います。

原石を磨き上げて世の中に出すのはなかなか大変ですが、原石のまま出すのはそこまで大変ではないので、ぜひ「これはポエムなんだけどね…」という枕詞をつけて社内のドキュメントツールに投稿してみてください! その知識をどう使うかは読者にお任せしちゃって、ちょっとしたTipsでも最近うれしかったことやいいなと思ったインスタントな感情をポエムという形で表現してもらえると嬉しいです。 あなたにとっての「当たり前」を伝えると、いつかどこかで誰かに感謝される未来がきっとやってきます。 ……というわけで積極的にポエムしていこうな!!!!!

明日は マネーフォワード関西拠点 Advent Calendar 2021 16日目yuma iwamiさんです。

余談

ちゃんと書いて供養したぞ!うおおおおおおお!!!!!

余談2

間違ったことを書いていたらどせいさんの天の声が届きました。ファミチキたべたい……。


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