京都開発拠点の @luccafortです。 最近帳票出力を高速化するチームに短期留学しているのでGo書いてます、RubyもJSも書いてません :waiwai:
フロントエンド勉強会@Nkznとは?
先日エンジニアブログに『学習をフォワードする取り組み 〜 京都拠点〜』というタイトルで記事を投稿しました。
外部講師に呼んでフロントエンドのワークショップ&ハンズオンを開催する予定です。 後日その様子や何故行おうと思ったのかも書かせてもらおうと考えてます、よければその際も読んでもらえると嬉しいです!
後日報告するといってしまって自分で自分の首を締めてしまったので、供養としてここに主催者側の視点から外部講師を招いた際のレポートを書いておこうと思います。 今回外部講師として知人だったNkzn氏にオファーを出させてもらいました。
画像はイベント開催時のzoomの様子をキャプチャしたものです。 顔出ししてるのが講師のNkznとぼくです、他が全員アイコンでウケる〜。
参加者側のレポートはまた別の誰かが書いてくれると信じてます!
開催前に準備したりしたもの
やる気駆動ベースだけでは駄目だった
発端は一部メンバーの「やりたいやりたい〜!」というやる気駆動だったわけですが、やるからにはちゃんとチームに還元できるものとしてやれないとただの「面白かったイベント」で終わってしまうのはもったいないと考えていました。 そこで事前に「スキルマップの作成とヒアリング」、そして「講師に講演内容の相談」をしました。
やる気駆動ベースで悪い大人たちが盛り上がってる様はこちら。
背中を押してくれたマスター :umisora: の心強いひとことがこれ。
ということでやる気駆動ベースに「何故それが必要なのか?」の理論武装を施しました。 そして、悪い大人3人が盛り上がったものをチームに還元できるものへと昇華するべく悪知恵を働かせてチームメンバーを巻き込むよう動きました。
チームの合意を取りに行ったあれこれ
チームメンバーには「こういうことを考えてるんだがチームのお金を使ってフロントエンドの外部講師を呼ばせてくれ!(人∀・)タノム」というお願いをしました。
目的の1つに会計Plusチームが抱える課題のエクスキューズをお願いしたいというものがあったので事前にチームメンバーを巻き込んで『会計Plusのフロントエンドスキルマップ』を作成しました。
過去にスキルマップを教わったときの経験から「いまチームに足りないスキル」と「伸ばしたいスキル」を調べたほうが良さそうだと思い、事前にチームメンバーにヒアリング調査をしました。
実際にヒアリングした内容が以下になります。
オレンジに色が塗りつぶされている行が「いまチームに足りないスキル」になります。
チームに不足しているかもしれないスキルでも「興味ないね」にチェックが入っているものがありますが、これは似た傾向のスキルが他でもあるため無視することができると判断したり、重要度がチームとして高くないと判断したものになります。
次回以降これらの項目はもう少し抽象度の高い項目に置き換わるでしょう。
イベント開催者として考えると、スキルマップとチームメンバーが求めるもの、そしてそれを反映させたイベントの相談はあとから振り返ってみてもそこそこよいアプローチだったかなと思います。 イベント開催後のアンケートでも良い反応があったので、メインターゲット層は事前にケアできていたかなと思っています。
逆に京都拠点以外の参加者にとってはレベル感などのマッチングが難しかった面もあったと考えています。 ただ今回は京都拠点のお金で講師を呼んでいるのでそこを重視して他拠点メンバーのヒアリングはスキップしました。
報酬交渉とイベント開催時期
さてイベントをやること、大まかに講演してもらう内容が決まりました。 実際には依頼と講演内容を決めるのを平行して行ってましたが、事前に行えているとスムーズです。 できるだけ事前に終わらせれるものは終わらせておきましょう。
実際にその内容で依頼するとお値段が予算の範囲内に収まるかどうかを確認します。 また講師のスケジュールもそうですが、メインターゲットとなる参加者のスケジュールも考慮する必要がありました。
今回ぼくはイベントやるぞ!となってから交渉してしまって大変困ったことになったので、 もし次回同じようなイベントをやる場合は3ヶ月前、最低でも2ヶ月前までには交渉して決めておかないと無理ゲーだなと感じました。
今回1ヶ月ちょっと前に無理やり依頼する形でねじ込んで頼んでしまったわけですが、これはたまたま友人関係だったことが大きく影響していると思うので真似するのはやめましょう。
ぼくも次回があるならやめようと考えてます。 ごめんなさい、Nkzn先生……。
実際の交渉の様子です。 TwitterのDMでやり取りしましたが皆さんはちゃんとメールなどで証跡として残る媒体でやるのがよいでしょう。 DM公開についてはNkzn氏の了承を得て行っています。
なお、お値段は秘密です(笑)
経費申請
弊社にはクラウド経費という素晴らしいサービスがあるのでドッグフーディングと自身の経費申請の経験値蓄積も兼ねて申請周りも諸々してました。 具体的には以下の2つになるのですが、慣れない業務だったこともあり、勘所が皆無でそこそこ時間がかかってしまいました。
- MFクラウド経費で取引先マスタに登録申請する
- MFクラウド経費で事前経費申請する
- MFクラウド経費で支払依頼を申請する
想定外で困ったこととして講師のNkznがあまり副業を大々的にアピールしていなかったため、HPや名刺などの個人を特定することができる媒体がなく弊社のクラウド経費で登録する際に必要になった取引先マスタの必要なデータを集めるのに少し苦労しました。
最終的にはメールで本人であることを示す内容を記載してもらい、経理部OKをもらえました。 依頼を受けてもらえたタイミングで事前にシュッと申請できるように情報は集めておいたほうがよいです。 先回りしておくことでやることを減らしておかないとイベント開催するまでが大変です。(でした)
今回、いろいろな初めてなことが多かったため、京都拠点経理の最終防衛ラインである有村 さんに質問したり確認したりでお手数をおかけしました。 開催後の講師に対する支払いのアフターケアもしていただき、大変助かりました。
おかげさまで大変よいイベントが開催することができました。 ありがとうございます!
勉強会開催前の事前準備
上記スキルマップと方向性、勉強会で学べると嬉しいことをある程度確認した上で講師と講演内容について相談をしました。
事前のMTGで「コロナで京都に行くことが難しい」「オンライン開催にしたい」という双方の思惑が一致したため、そのためにいくつかの準備を行いました。
勉強会でやりとりできるように、事前にスライド共有ができたり、ハンズオンのヘルプができるようSlackのゲストアカウント申請を行ったり、質問が他拠点からでも行えるように sli.do を利用したり、チームのお金を使っているので参加してどうなったのか?の数字を出すために参加者アンケートを取る準備を行ったりなどなど。
開催1週間前に行ったこと
他拠点のかたにも参加してもらえるよう全エンジニアがみれるチャンネルで告知をしました。
当初質問受付はSlackのチャンネルに質問スレを作って主催者であるぼくがどこかのタイミングで拾い上げるのがよいかなと考えていましたが、告知の反応がそこそこあったため1人だと質問が予想外に来た場合対応できないと判断し、sli.do を利用する方針に切り替えました。
結果としてですが、質問スレでも問題ない数の質問しかなかったため、幸いにも想定していた問題のようなことにはなりませんでした。 また sli.doを使ってイベントを行う実績を小さく試せたという意味ではよい取り組みだったと思います。
個人的感想ですが社内イベントでもこの sli.doは非常に簡単に利用ができ、かつ応用もできるなという自信に繋がりました。 次回以降もイベントを開催するとき、例えばKyotogoやKyotorbなどでも利用させてもらおうと考えています。
参加者アンケートを用意しました、アンケートはハンズオン参加者のみ必須で他拠点のかたは任意という形で行いました。
これは今回が初のイベント開催だったこと、どれくらい期待に答えられたかの数値が知りたかったこと、今後どういうイベントが求められるか、あるいは求められないのかなどを明確な数値として知りたかったため急遽用意しました。
開催前日〜開催後に行ったこと
講師のNkzn氏に事前に資料を共有してもらいました。
これによってスムーズかつ、参加できなかったメンバーも学習することができる素地が生まれたので大変ありがたかったです。 Nkznが夜なべして作ったらしいので今度お会いしたときにご飯おごろうと思ってます。 ありがとう、そしてありがとうNkzn!
イベント開始する直前に運営からのお願いということで質問を投稿する場としてsli.doの告知、アンケートのURLともし参加レポートを書いてくれるなら…というお願いをしています。
zoomで画面共有しながら講師が話す、というのを想定しており話しかけていいのか、駄目なのかわからないという意見があり、急遽実況スレを作成しました。 結果からいうとよいソリューションでオンラインながら他拠点のメンバーとも同じ空間を共有して楽しめている状態を生み出せたかなと思っています。
アンケート結果
実際のアンケートの一部を公開しています。 最大で20名弱参加したうちの6割ほどがアンケートに答えてくれたので大変嬉しい結果になったなと感じました。
イベント主催者としては一番気になるところです。 満足してもらえていればいいですが、1人でも期待はずれだったなと感じられたら今回のイベントは失敗だったなと考えていたのでその点は一安心できたなと考えています。
今回のイベントにはフロントエンドへのモチベーションを上げる効果、他チームのかたにもなにかしら技術的な面で持ち帰れるものを持ってもらいたいという欲があったのですがそれは概ね達成できたかなと思える結果になりました。 正直これだけで開催してよかったなと思える結果で大変嬉しく感じています。
フロントエンドを改善できるか?に関してはこれによってできる!……とまではいえなくとも少しづつ改善していけそうという1stステップを踏み出すところまではいけてそうな数値になりました。 外部講師を呼ぶことでフロントエンドのモチベーションをブーストしたい、させるという目的は達成できたといえるでしょう。 次回開催に関しても参加したいが90%ということで満足度とあわせても継続する価値がありそうです、よかったよかった。
「やって楽しかった」ではなく「継続的・持続的にイベントを開催するならば数値が必要」が可視化できたのでこれで次回も同じような依頼をするときの説得力を出せるようになりました。
少なくとも今回のイベントのKPTを考える上で非常に重要な意見と数値になったと思っています。 期待値に対する実測値としても意味がある行いだったかなと思います。
まとめ
事前準備や唐突なリスケもありましたがなんとか完走できてよかったなと思っています。 アンケート結果などもなかなか考えさせられるものや不手際からの手痛い指摘、心温まる応援メッセージ、次回イベントの改善案など参加者全員でこのイベントを作り上げることができたなと感じられる良いイベントだったと思っています。
次回を開催するか、開催するとすればいつか?などは全くの白紙なのですが最低でも四半期に1度はこのような自分たちのチームでブーストさせたい技術について外部講師を呼んだり講演を開いてもらうことができると良いなと思っています。 そして最終的には自分たちがブーストする側に回っていけると最高だなと個人的野望として考えています。
第一回目としては大成功だといってよいと思っているのですが これに慢心することなく、よりよい学習とそれによるユーザ価値をデリバリーしていけるとよいなと考えています。
京都拠点では一緒に「Give it Try」してくれるメンバーを募集しています。 興味を持っていただいたかたは↓のWantedlyからエントリーいただければと思います。
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