こんにちは。 2019年新卒の原田大輔です。 普段は「マネーフォワード クラウド会計・確定申告」のサーバーサイドエンジニアをやっています。
今回新卒エンジニア研修をきっかけに今までに挑戦したことのなかった新しい技術に挑戦し、Slackでの活動を可視化するツールを作りました。
その時の話です。
Slackの行動可視化ツール作るに至った背景
きっかけは1ヶ月間の新卒エンジニア研修でした。 研修は「自分が今までに使ったことのない技術」を使って各自プロダクトを作るという内容です。なんと、RailsGuidesやRailsTutorialの日本語訳を作っているYassLab Incの安川さんもメンターとして参加いただきました。 (エンジニア研修の詳細は、同期の富田湧平くんのエンジニアブログにも書かれているのでぜひ読んでみてください。)
研修とはいえ、せっかくプロダクトを作るなら研修が終わっても継続して使っていけるものを作りたいと考えていました。 そんな中、思いついたのが「Slack上の行動を元に何か面白いことができないか?」でした。
僕が初めてSlackに出会ったのは2016年3月で、インターンシップがきっかけでした。 LINEやメールでは代替できないような、チャンネルや絵文字の概念、カスタマイズ性の高さに惹かれ、使い始めて以来ずっと大好きなサービスです。
大学時代、所属していた研究室での連絡はもともとメールやLINEで行なっていたのですが、「もっと便利なツールがあるぞ!」と、研究室内でSlackの布教活動を開始。 Slackの無料プランでは物足りなくなり、他のメンバー、教授、さらには大学の事務員さんまでも説得して有料プランの切り替えを懇願したほどです。
それだけSlackの良さを知っていたし、活用もしていたので、Slackでの行動を分析すれば面白い結果が得られると確信していました。 技術的な側面だと、僕は大学時代にサーバー担当としてRailsを使ってサービスを開発していました。 一方でフロントは触ったことがなかったので、研修ではReactを新しく学び、サーバーとフロントのどちらも自前での実装に挑戦することに。
社内のたくさんの人に助けていただきました
初めて使う技術を織り交ぜつつ、「1ヶ月で人に見せられるようなプロダクトを作りきることができるのか?」と研修開始当初は不安でした。しかし、メンターをはじめ社内の優秀なエンジニア達に様々なアドバイスを頂いて、完成させることができました。 この場をお借りして、改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。 [頂いたアドバイス] 適切な粒度へのタスク分割方法、ゴールの設定の仕方、コーディングの相談、PRレビュー等
どんなツールが出来上がったか
そんなこんなで、こちらが研修で作ったツールです。 実は、研修後に箱根で行われたマネーフォワード開発合宿や日々の朝活などで地道に改良を続けた後のバージョンになります。朝活は同期の富田くんと一緒に行なっていました。
ツールの見た目。一番上のグラフはパブリックチャンネルのメッセージ数で、8月中旬はお盆休みを取る人が多くて少なめ
よく使われている絵文字上位5個の使用回数の推移。8月1日は、大型のリリースと新メンバーの入社が重なり、tada:🎉 がとても多いです
少し話は逸れますが、マネーフォワードでは感謝のメッセージを送り合うサービス「Unipos」を活用しています。 日々の小さな感謝を伝えることのできるツールです。 Uniposでは、メッセージとともにポイントを送ることができ、そのポイントは実際に成果給(ピアボーナス)に変換され各メンバーに支給されます。 1週間ごとに送れるポイント数が更新されるので、特に週の後半は全社でメッセージとポイントが飛び交っています。
感謝の気持ちを可能な限り伝えたいから、「ポイントを使いきりたい!」と思う一方で、送りたかった相手にUniposを送ることをついつい忘れてしまう時もある。 そんな時に「Slackのデータを使ってもっとUniposを送りやすくできるかも!?」とひらめきました!
そこで、追加で開発を行い、過去1週間でお世話になった人の一覧をSlackに通知できる機能を追加しました。
今後
今回はSlack上の活動データに少し手を加えてあげることで、面白い結果を得られると同時に、コミュニケーションの活性という新たな価値を生み出せることがわかりました。
今後は少し踏み込んだ分析ができれば良いなと思っています。 例えば、「人と人との繋がり」を可視化することで「部署Aと部署Bはコミュニケーションが多いけど部署Aと部署Cは少ない」ということが分かり、部署Aと部署Cでランチ会を開催するというアクションに繋がるかもしれません。 Slackを使っている方は、ぜひ可視化を通してコミュニケーションを活性化するきっかけを探してみてはいかがでしょうか。
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